エネルギー価格の落ち着きから買い戻しの動き

配信元:フィスコ
投稿:2026/03/10 08:30
*08:30JST エネルギー価格の落ち着きから買い戻しの動き  10日の日本株市場は買い先行で始まり、買い一巡後は下値の堅さを見極めながらの押し目狙いの相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが239ドル高、ナスダックは308ポイント高だった。中東紛争の激化や原油高騰を受けてNYダウは800ドル超下げる場面もあった。ただ、主要7カ国(G7)財務相が石油備蓄を共同放出する可能性を協議したとの報道やトランプ米政権の抑制策検討と伝えられるなかで原油価格が反落すると、相場は上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比2065円高の54665円。円相場は1ドル=157円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に52220円まで売られたが、その後の切り返しで終盤にかけて54940円まで上げ幅を広げる場面もみられた。前日の3000円を超えた急落からの大幅な切り返しにより、いったんは目先底を意識した押し目狙いの買いに向かわせやすいだろう。

 日経平均株価は一時4000円を超える急落で51407円まで売られ、その後はG7財務相が石油備蓄を共同放出するための協議を行うとの報道を受けて、買い戻す動きから下落幅を縮めていた。チャート上では長い下ヒゲを残す形で75日線(52745円)水準を回復していたが、米株高の流れからリバウンドをみせてくることで、75日線と25日線(56087円)とのレンジが意識されてきそうだ。

 インデックスに絡んだ商いが中心のため、幅広い銘柄に買いが入りやすいとみられるが、特に原油価格の急伸による業績悪化懸念から大きく調整していた銘柄などには値ごろ感からの買いが入りやすいだろう。一方で、資源株などには利益確定に伴う売りが入りやすいとみておきたい。そのほか、昨日は新興市場においてもトライアル<141A>など時価総額上位の銘柄の下げが目立っていたため、自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。
<AK>
配信元: フィスコ