半導体・AI関連株の押し目狙い

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/09 08:35
*08:35JST 半導体・AI関連株の押し目狙い  9日の日本株市場は、売り先行で始まった後はこう着感が強まるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが215ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。買いが先行しで始まったが、9~10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に持ち高調整の売りが優勢となった。会合後に発表されるFOMCメンバーによる最新の経済見通しや金利予測分布図(ドットチャート)で来年以降の利下げシナリオを見極めたいとするムードが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円安の50320円。円相場は1ドル=155円80銭台で推移している。

 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで一時50170円まで売られる場面もみられたが、25日線(50148円)を上回っての推移が続いた。FOMCの結果待ちのなかで積極的な売買は手控えられやすいものの、日経平均株価は5万円を上回っての推移が続くなかで、売り仕掛け的な動きが手控えられる一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。

 また、米国ではエヌビディアが買われた。米商務省はエヌビディアのAI半導体「H200」の中国への出荷を近く許可すると一部メディアが報じた。直近では出荷を阻止するとの報道もあったことでアドバンテスト<6857>東エレク<8035>などが売られる場面もあっただけに、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。半導体・AI関連株への物色が再燃するようだと、日経平均株価を下支えすることが期待される。

 週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすいだろうが、5万円処での底堅さが意識されてくるようであれば売り方の買い戻しの動きも入りやすいと考えられる。積極的な上値追いは限られるものの、インデックスに絡んだ商いによって上へのバイアスが強まる局面は意識しておきたい。そのため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

<AK>
配信元: フィスコ

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