大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 46980 +190 (+0.40%)
TOPIX先物 3161.0 +28.0 (+0.89%)
シカゴ日経平均先物 46990 +200
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
14日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。貿易問題を巡る米中対立激化への懸念から売りが先行して始まり、NYダウの下落幅は一時600ドルを超える場面もあった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がこの日の講演で「今後数カ月でバランスシートを圧縮する量的引き締め(QT)を停止する可能性がある」との見解を示すと、買い戻しが優勢になった。また、パウエル議長は米連邦政府の一部閉鎖の影響で経済指標の発表が遅れているが、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを妨げる可能性は低いとの見解を示したことも材料視された。
S&P500業種別指数は食品・生活必需品小売、電気通信サービス、消費者サービスが上昇した半面、半導体・同製造装置、自動車・同部品、小売の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ウォルマート
シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は大阪比200円高の4万6990円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比120円安の4万6670円で始まった。4万6490円まで売られた後は4万6550円~4万6800円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上抜けてプラス圏を回復すると、中盤にかけて4万7300円まで上げ幅を広げる場面もあった。買い一巡後は4万7200円~4万7250円辺りの狭いレンジで推移をみせていたが、終盤に上げ幅を縮め4万6980円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。自民党の高市総裁がきょう、立憲民主党と日本維新の会、国民民主党との党首会談を行う予定と伝えられており、来週に予定される首相指名選挙を巡り、協力を要請するとみられている。一方で、野党候補一本化に向けた動きのなかで、高市首相誕生か政権交代かを巡り、思惑が交錯することでスキャルピング中心のトレードになりやすいだろう。
日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ(4万7070円)を挟んでの推移だった。同バンドを上回って推移することができれば、直近の急落に対するショートカバーを誘う動きが意識されそうだ。ただし、昨日は後場に入ってから弱含む形だったため、+1σを割り込んでくる局面ではロング解消により下へのバイアスが強まる可能性がある。
そのため、オプション権利行使価格の4万7000円を中心とした上下の権利行使価格である、4万6500円から4万7500円のレンジを想定する。国内の政局不透明感から関連する報道には敏感に反応しやすく、短期的なショートが入りやすいだろう。
14日の米VIX指数は20.81(13日は19.03)に上昇した。一時22.94まで切り上がり、10日につけた高値(22.44)を上回る場面もあった。米中貿易摩擦への懸念がリスク回避に向かわせる形であり、200日移動平均線(19.28)が支持線として機能する形での上昇だった。米国では半導体株の弱い値動きが目立っていたこともあって、慎重な姿勢になりそうである。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.93倍に低下した。アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、レーザーテック<6920>[東証P]が堅調だったことで、前場には15.09倍まで上昇する場面もあった。しかし、後場に入り、値がさハイテク株が軟化し、NTロングの巻き戻しに向かわせていた。本日はエヌビディアが下落した影響もあってハイテク株への戻り待ちの売りが警戒され、NTショートに振れやすいだろう。
株探ニュース
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