前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2025/04/16 05:30

WHDC <3823>  120円 (+30円、+33.3%) ストップ高

 THE WHY HOW DO COMPANY <3823> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後に発表した2月中間期連結決算で、売上高8億900万円(前年同期比2.1倍)、営業利益1800万円(前年同期1億2500万円の赤字)、最終損益6900万円の赤字(同1億7500万円の赤字)と営業損益が黒字転換したことが好感された。主力のソリューション事業の収益が改善に向かったことに加えて、カプセルトイ事業を行うドリームプラネット及び日焼け機器事業を行うサンライズジャパンを取得したことが寄与した。なお、非開示としていた25年8月期通期業績予想は、売上高17億7200万円(前期比2.4倍)、営業利益1億2900万円(前期2億4700万円の赤字)、最終利益500万円(同9億6100万円の赤字)を見込む。同時に、産業用ドローン の製造・販売を行うマゼックス(大阪府東大阪市)と業務提携契約を締結したと発表した。マゼックスの産業用ドローン製品を活用した新たなドローンソリューションを提供するほか、WDHCの持つ全国的なネットワークとマーケティングノウハウを活用し、マゼックス製品の販路拡大を図るとしている。なお、同件が業績に与える影響は業績予想には織り込んでいないとした。

エコモット <3987>  444円 (+80円、+22.0%) ストップ高

 エコモット <3987> [東証G]がストップ高。14日取引終了後に24年9月-25年2月期連結決算を発表し、売上高は14億1100万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は4400万円(前年同期300万円)だった。建設DX製品を取り扱うコンストラクションソリューション部門、太陽光発電設備に関する土地開発・施工販売を手掛けるIoTパワード部門が伸びた。営業利益は通期計画(3300万円)を超過しており、これがポジティブサプライズとなる形で買われた。あわせて、取得上限15万株(自己株式を除く発行済み株数の2.85%)、または5000万円とする自社株買いの実施を発表した。期間は4月15日から8月31日まで。これを好感した買いも入ったもようだった。

テラスカイ <3915>  2,409円 (+409円、+20.5%)

 東証プライムの上昇率2位。テラスカイ <3915> [東証P]が4日続急騰。14日取引終了後、26年2月期連結業績予想について売上高を前期比19.1%増の294億3800万円、営業利益を同26.3%増の18億3300万円と発表。前期に続き増収増益となる見通しを示したことが好感され、買いを呼び込んだ。引き続き企業によるクラウドサービス利用の拡大が追い風になると見込む。配当予想は無配継続とした。なお、同時に発表した25年2月期決算は売上高が前の期比29.1%増の247億900万円、営業利益が同2.8倍の14億5200万円だった。

ヴレインS <135A>  2,386円 (+400円、+20.1%) ストップ高

 VRAIN Solution <135A> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後に発表した26年2月期単独業績予想で、売上高32億1500万円(前期比50.0%増)、営業利益8億9000万~9億4000万円(同49.6~58.0%増)と大幅増収増益を見込むことが好感された。AIシステムで新規顧客からの受注に加え、既存顧客からのリピート案件の増加による売り上げの拡大を見込む一方、DXコンサルティングでは既存顧客のリピート需要を中心にした自動化案件の積み上げのほか、AIシステムとの連携による業務効率化を図る案件などを見込む。なお、次年度の生産体制に向けて年度末に合わせて設備導入を完了させたいというニーズが強いことから、業績は前期に続き下期偏重となる見通しだ。同時に発表した25年2月期決算は、売上高21億4400万円(前の期比52.0%増)、営業利益5億9400万円(同17.1%増)、純利益4億2500万円(同28.7%増)だった。

ABEJA <5574>  2,496円 (+417円、+20.1%) 一時ストップ高

 ABEJA <5574> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。14日の取引終了後、25年8月期単独業績予想について、売上高を32億6000万円から34億5000万円(前期比24.7%増)へ、営業利益を2億2000万円から3億7000万円(同27.4%増)へ、純利益を2億円から3億5900万円(同64.1%増)へ上方修正したことが好感された。上期においてLLM(大規模言語モデル)関連の案件を牽引役に売上高が大幅に伸長し、想定を上回ったことが要因としている。なお、2月中間期決算は、売上高18億700万円(前年同期比26.9%増)、営業利益2億8900万円(同43.4%増)、純利益2億4400万円(同43.4%増)だった。

キッズバイオ <4584>  136円 (+21円、+18.3%) 一時ストップ高

 キッズウェル・バイオ <4584> [東証G]が急騰、一時ストップ高となった。同社は14日、子会社のS-Quatreが5月7~10日に米ルイジアナ州ニューオリンズで開催される「ISCT2025 国際細胞治療学会」で、SQ-SHED(乳歯歯髄幹細胞)の新たな大量培養法について米コーニング と共同で発表することを明らかにしており、これが材料視されたようだ。なお、S-Quatreは、この新規大量培養法に基づき、今後の後期臨床試験及び商用製造への適用に向け、本格的なプロセス開発を行うため製造受託事業を展開するニプロ <8086> [東証P]と共同開発契約を締結し、開発を進めている。

ラクトJ <3139>  3,365円 (+503円、+17.6%) ストップ高

 東証プライムの上昇率3位。ラクト・ジャパン <3139> [東証P]がストップ高。同社は14日取引終了後、25年11月期第1四半期(24年12月-25年2月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比43.3%増の15億9800万円となり、上半期計画の23億円に対する進捗率は69.5%となった。売上高は同15.8%増の459億8400万円で着地。アイスクリームなどに使用される脂肪系の輸入乳原料や、プロテイン向けを中心に高たんぱく原料の販売が伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いた。

プロディ <5580>  1,018円 (+150円、+17.3%) ストップ高

 プロディライト <5580> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後に発表した2月中間期連結決算が、売上高13億2000万円、営業利益5800万円、純利益3000万円となり、前期まで単独決算だったため前年同期との比較はできないものの、上期従来予想の営業利益5000万円を上回って着地したことが好感された。クラウドPBX「INNOVERA」を軸とする音声ソリューション事業が好調だったことに加えて、24年11月に連結化したNNコミュニケーションズによる移動通信設備事業、取り次ぎ販売事業の2つの事業が想定通りに推移したことが寄与した。なお、25年8月期通期業績予想は、売上高28億8700万円、営業利益1億9600万円、純利益1億2700万円の従来見通しを据え置いた。同時に、25年8月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。毎年8月末日及び2月末日時点で4単元(400株)以上を6ヵ月以上継続して保有する株主を対象にデジタルギフト1万5000円分(年3万円分)贈呈する。なお初回のみ、継続保有期間に関わらず25年8月末日時点で400株以上を保有する株主を対象とする。

ニーズウェル <3992>  417円 (+61円、+17.1%)

 東証プライムの上昇率4位。ニーズウェル <3992> [東証P]が4日続急騰。同社は15日午後2時、株主優待制度を導入すると発表した。同社は昨年9月末時点で東証プライム市場の上場維持基準である流通株式時価総額100億円が未達となっていることを踏まえ、同基準の達成に向けて今年6月に株価600円を目指す方針。具体的な施策として、9月30日を基準日として1000株以上を保有する株主を対象に、QUOカード1万5000円分を贈呈する優待制度を導入し、株主数の増加を図る。

フライヤー <323A>  703円 (+100円、+16.6%) ストップ高

 フライヤー <323A> [東証G]がストップ高。14日取引終了後、26年2月期単独業績予想について売上高を11億2000万円(前期比18.1%増)、営業利益を1億円(前期800万円)と発表。成長継続の見通しを好感した買いが膨らんだ。配当予想は引き続き無配とした。同時に発表した25年2月期決算は売上高が9億4800万円(前の期比20.8%増)、営業損益が800万円の黒字(前の期1億3200万円の赤字)だった。主力事業である要約コンテンツを主軸とした人材育成サービス「flier business」において新規契約企業数が順調に推移した。

ドトル日レス <3087>  2,743円 (+360円、+15.1%)

 東証プライムの上昇率5位。ドトール・日レスホールディングス <3087> [東証P]が4日続急騰。14日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高1545億1400万円(前期比3.8%増)、営業利益105億9900万円(同10.4%増)、純利益71億5600万円(同4.0%増)と9期ぶりの営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比4円増の54円としたことが好感された。今期も売上高の回復傾向が継続するとみて、既存店売上高はドトールで前期比4%増(前期5.8%増)、日レスで同3%増(同5.0%増)を予想。一方、出店はドトールで50店舗、日レスで30店舗の計80店舗(前期55店舗)を予定しており、売上高の拡大により原材料費の高止まりや水道光熱費、人件費の上昇などを吸収する。なお、25年2月期決算は、売上高1488億2200万円(前の期比5.8%増)、営業利益95億9700万円(同31.1%増)、純利益68億8000万円(同25.3%増)だった。同時に、上限を350万株(発行済み株数の7.98%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は4月15日から10月14日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として実施するとしている。

TWOST <7352>  1,054円 (+103円、+10.8%) 一時ストップ高

 TWOSTONE&Sons <7352> [東証G]が6日続急騰、一時ストップ高となった。同社は14日の取引終了後、25年8月期第2四半期累計(24年9月-25年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比37.3%増の89億900万円、最終利益は同41倍の5億3900万円となった。大幅な増収増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。エンジニアプラットフォームサービスとコンサル・アドバイザリーサービスの売上高が大きく伸びた。あわせて同社は、戦略コンサルティングサービスを手掛けるSAICOOL(東京都港区)を連結子会社化すると発表した。株式の取得価額は概算で5億8400万円。これに関連してみずほ銀行と財務上の特約が付された金銭消費貸借契約を締結する。

IDHD <4709>  1,909円 (+121円、+6.8%)

 IDホールディングス <4709> [東証P]が4日続急伸。15日午前11時30分ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の350億円から360億円(前の期比10.2%増)へ、営業利益が34億円から35億円(同26.4%増)へ、純利益が20億円から21億円(同18.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。収益性の高い高度運用・ITインフラ領域への経営資源の戦略的投入や、受注単価の見直しなどの継続などが奏功した。同時に28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高440億円、営業利益57億円を目指すとしたことも好材料視された。「人材」の価値をこれまで以上に高め、収益力・成長性の高いビジネスモデルへの変革を図るとしている。

PILLAR <6490>  3,315円 (+170円、+5.4%)

 PILLAR <6490> [東証P]が続急伸。SMBC日興証券は14日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は7100円とした。同社の業績と半導体製造装置(SPE)メーカーの売り上げには高い相関性があり、半導体サイクルがボトムに近づくなか、26年3月期のガイダンスで悪材料出尽くしとなり、株価反転のきっかけになる可能性が高いとみている。同社のフッ素樹脂継手は、 半導体製造装置の洗浄装置や薬液供給で主に使われ、グローバルで約9割のシェアを誇っており、今後も競争力を維持し続けると予想した。

日特塗 <4619>  1,472円 (+61円、+4.3%)

 日本特殊塗料 <4619> [東証S]が大幅続伸。14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月7日としている。

森永乳 <2264>  3,296円 (+129円、+4.1%)

 森永乳業 <2264> [東証P]が大幅続伸。15日午後1時ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益を285億円から295億円(前の期比6.0%増)へ上方修正したことが好感された。海外事業の業績が計画を上回ったことに加えて、適切な費用投下を進めたことが寄与したという。一方、最終利益は180億円から50億円(同91.8%減)へ下方修正した。パキスタン、米国、ベトナムの各子会社に関して減損損失を計上することが要因としている。

滋賀銀 <8366>  5,140円 (+200円、+4.1%)

 滋賀銀行 <8366> [東証P]が大幅続伸。ありあけキャピタル(東京都中央区)による滋賀銀の株式保有割合が5%を超える水準となったことが14日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日提出の大量保有報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は5.31%。報告義務発生日は7日。保有目的は純投資と「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

トヨタ <7203>  2,499円 (+89円、+3.7%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。同社のほか、ホンダ <7267> [東証P]、SUBARU <7270> [東証P]が急伸となった。トランプ米大統領は14日、記者団に対し、自動車メーカーが米国内での製造に切り替えるには少し時間が必要となるとの考えを表明したうえで、メキシコやカナダから輸入する自動車や自動車部品に対する25%の追加関税を巡り、米国に製造をシフトさせる自動車メーカーへの支援策を検討していることを明らかにした。追加関税に絡んだ負担が低減されるとの見方から、前日の米国市場では自動車株に買いが入ったが、東京市場でも同様の動きとなった。日産自動車 <7201> [東証P]やマツダ <7261> [東証P]も高かった。

マクセル <6810>  1,677円 (+38円、+2.3%)

 マクセル <6810> [東証P]が続伸。15日午後3時ごろコイン形二酸化マンガンリチウム電池「CR2032S」の量産を4月17日に開始すると発表しており、好材料視された。「CR2032S」は、従来のコイン形二酸化マンガンリチウム電池「CR2032H」をもとに、電池構造と使用材料を最適化することで、高容量化とパルス性能の向上を実現したもの。デバイスを長時間安定的に動作させると同時に、「CR2032H」と比べて電池の交換頻度が減少するため、廃棄物削減や環境負荷の低減に寄与するという。同社では産業用途での販売のほか、海外販売会社を通じてアジア圏内において一般消費者向けの販売も予定しており、業績への貢献が期待された。

日触媒 <4114>  1,673.5円 (+26.5円、+1.6%)

 日本触媒 <4114> [東証P]が続伸。15日午前11時ごろに発表した28年3月期を最終年度とする中期経営計画で営業利益+持ち分法投資損益で350億円(25年3月期予想230億円)を目指すとしたことが好感された。うちソリューションズ事業で185億円(同56億円)を稼ぐとしており、スペシャリティ領域で水処理剤原料、CO2吸収剤など社会課題解決に繋がる製品の売り上げ拡大をはかるほか、エレクトロニクス領域で大型液晶ディスプレー向けの光学フィルム用アクリル樹脂や、半導体向け微粒子の売り上げ拡大などに取り組むとしている。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
2,567.0
(15:30)
+117.0
(+4.77%)
3,347.0
(15:30)
-119.0
(-3.43%)
2,690.0
(15:30)
-69.0
(-2.50%)
3,650.0
(15:30)
-50.0
(-1.35%)
856.0
(15:30)
+26.0
(+3.13%)
101.0
(15:30)
+1.0
(+1.00%)
2,572.0
(15:30)
-75.0
(-2.83%)
385.0
(15:30)
-3.0
(-0.77%)
448.0
(15:30)
+3.0
(+0.67%)
1,687.0
(15:30)
+5.5
(+0.32%)
131.0
(15:30)
-5.0
(-3.67%)
1,459.0
(15:30)
-18.0
(-1.21%)
1,900.0
(15:30)
-27.0
(-1.40%)
2,598.0
(15:30)
-78.0
(-2.91%)
1,320.0
(15:30)
-4.0
(-0.30%)
3,420.0
(15:30)
+45.0
(+1.33%)
1,718.0
(15:30)
+9.0
(+0.52%)
329.7
(15:30)
+1.8
(+0.57%)
2,657.5
(15:30)
+75.5
(+2.92%)
7261
852.1
(15:30)
+8.7
(+1.03%)
7267
1,427.5
(15:30)
+9.0
(+0.63%)
2,563.0
(15:30)
+63.5
(+2.54%)
1,029.0
(15:30)
+69.0
(+7.18%)
8086
1,310.0
(15:30)
+5.5
(+0.42%)
5,720.0
(15:30)
-180.0
(-3.05%)