前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2025/03/25 05:20

ケイファーマ <4896>  933円 (+150円、+19.2%) ストップ高

 ケイファーマ <4896> [東証G]がストップ高。前週末21日の取引終了後、同社が進める亜急性期脊髄損傷を対象とした 再生医療に関する臨床研究について、共同研究先の慶応大学医学部から新たな成果発表があったと開示。これを材料視した買いが入ったようだ。iPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の臨床研究で、4症例への移植を実施し、一定の安全性が確認できたほか、有効性についても症状の改善がみられたという。ケイファーマは慶大と連携し、臨床に向けた大量培養方法や企業治験のための実施計画の検討などに取り組んでいる。グローバルに再生医療等製品の販売を実施するために、製薬会社などのパートナーとの提携交渉も進めていくとしている。

バリオ <4494>  750円 (+100円、+15.4%) ストップ高

 バリオセキュア <4494> [東証S]がストップ高。光通信 <9435> [東証P]のグループ会社が21日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、バリオ株の保有割合が5.34%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」。報告義務発生日は3月13日。

太陽HD <4626>  4,700円 (+605円、+14.8%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。太陽ホールディングス <4626> [東証P]が続急騰、一時ストップ高となった。24日正午、株主還元方針の変更と配当予想の増額修正を発表しており、材料視されたようだ。株主資本配当率(DOE)5%以上を維持するという従来の方針を踏襲したうえで、少なくとも28年3月期まで総還元性向100%を目安とした株主還元を実施する方針を加えた。これに伴って、25年3月期の期末配当予想を110円増額修正し、150円に引き上げた。年間配当予想は190円(前期比110円増配)となる。同時に太陽HDは今期の業績予想について、最終利益予想を43億円減額して106億円(前期比22.5%増)に下方修正した。子会社の太陽ファルマが保有する販売権について減損損失を計上する。売上高予想と営業・経常利益予想は据え置いた。

アールビバン <7523>  1,173円 (+131円、+12.6%)

 アールビバン <7523> [東証S]が続急騰。24日午後0時30分ごろ、25年3月期の期末配当予想を30円から70円へ増額修正したことが好感された。24年12月に上場20周年を迎えたことから、記念配当40円を実施する。年間配当予想は100円(前期60円)となり、前期実績に対して40円の増配になる。

住友不 <8830>  6,042円 (+575円、+10.5%)

 東証プライムの上昇率2位。住友不動産 <8830> [東証P]が3日ぶり急反騰。米ブルームバーグ通信が24日、「アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンド運営会社、エリオット・インベストメント・マネジメントが、国内不動産大手の住友不動産株を取得したことが分かった」と報じた。企業価値が一段と向上するとの思惑をもとに、買いが集まったようだ。記事によると、エリオットは住友不と株主価値の向上策について協議していると関係者が明らかにした。保有規模については明らかになっていないとしている。

日本オラクル <4716>  15,710円 (+1,485円、+10.4%)

 日本オラクル <4716> [東証S]が急反騰。ボックス下限からの戻り足を強め、マドを開けて1万5000円台まで株価を浮上させた。米オラクル の日本法人でデータベース管理ソフトでは圧倒的な競争力を有する。前週末21日取引終了後に発表した25年5月期第3四半期累計(24年6月-25年2月)決算(単独ベース)は、最終利益が前年同期比12%増の448億5700万円と2ケタ成長を確保した。同期間の最終利益としては過去最高水準で、企業や官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込む形でクラウド事業が好調に推移し全体収益を押し上げている。これを材料視する買いが高水準に集まり、一気に1万4000円台を駆け抜ける格好となった。

HENNGE <4475>  1,478円 (+109円、+8.0%)

 HENNGE <4475> [東証G]が4日ぶり急反発。前週末21日取引終了後、投資事業を手掛けるサンブリッジコーポレーション(東京都渋谷区)との共同出資により、米国に合弁会社を設立すると発表した。米国市場でのサービス展開を目指す。設立予定日は4月。出資比率はHENNGEが51%、サンブリッジが49%。これが材料視された。

伊藤米久HD <2296>  4,180円 (+295円、+7.6%)

 東証プライムの上昇率3位。伊藤ハム米久ホールディングス <2296> [東証P]が5日続急伸。前週末21日の取引終了後、26年3月期に経営統合10周年を迎えることを記念して、記念配当を年175円(第1四半期末85円、第3四半期末90円)実施すると発表したことが好感された。なお、中間・期末配当予想は未定としている。

山一電機 <6941>  2,261円 (+154円、+7.3%)

 東証プライムの上昇率4位。山一電機 <6941> [東証P]が続急伸。前週末21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を125万株(発行済み株数の6.36%)、または25億円としており、取得期間は3月24日から5月31日まで。資本コストや株価を意識した機動的な資本政策の一環として実施するとしている。

MTG <7806>  2,744円 (+164円、+6.4%)

 MTG <7806> [東証G]が続急伸。SMBC日興証券が前週末21日、MTGの目標株価を1600円から2900円に引き上げた。投資評価は3段階で真ん中の「2」で据え置いた。新製品やチャネルローテーション、ブランディング効果でヘアケア製品が躍進したと指摘。ノンコア事業の損失改善と円安による仕入れ高影響の一巡で、25年9月期から利益成長フェーズに移行するとの見方を示す。同証券はMTGの26年9月期営業利益予想を58億円から83億円に増額修正した。

ITFOR <4743>  1,550円 (+88円、+6.0%)

 東証プライムの上昇率5位。アイティフォー <4743> [東証P]が続急伸。24日、自社株70万株(発行済み株数の2.58%)を3月31日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2791万1900株となる。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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