来週の為替相場見通し=米利下げペース鈍化観測でドル買い優勢か
来週のドル円相場は、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースの鈍化観測を背景としたドル買いが続きそうだ。予想レンジは1ドル=156円00銭~160円00銭。
FRBが8日に公表した24年12月17~18日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、トランプ次期米大統領が実施する政策の影響で物価上昇圧力が高止まりするリスクが増したという認識が示された。ボウマンFRB理事が9日の講演で高金利政策の維持を訴えるなど、複数のFRB高官が追加利下げに慎重な考えを示していることもあって為替相場はドル高方向に振れやすい。10日発表の米12月雇用統計で労働市場の底堅さが確認され、14日発表の米12月卸売物価指数(PPI)や15日発表の米12月消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の根強さが示されれば、ドルは更なる上値を試す展開となるだろう。ただ、一段とドル高・円安が進めば日本の通貨当局から何らかの牽制発言が出ることが予想され、160円に近付くと円買い介入への警戒感が高まりそう。また、日銀の氷見野良三副総裁が14日の講演でタカ派的な発言をするようなことがあれば円が買われる可能性がある。
なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、13日に12月の中国貿易収支、15日に11月のユーロ圏鉱工業生産と1月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に12月の米小売売上高と1月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、17日に10~12月期の中国国内総生産(GDP)と12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値など。国内では14日に11月の貿易収支、16日に12月の国内企業物価指数が公表される。
出所:MINKABU PRESS
FRBが8日に公表した24年12月17~18日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、トランプ次期米大統領が実施する政策の影響で物価上昇圧力が高止まりするリスクが増したという認識が示された。ボウマンFRB理事が9日の講演で高金利政策の維持を訴えるなど、複数のFRB高官が追加利下げに慎重な考えを示していることもあって為替相場はドル高方向に振れやすい。10日発表の米12月雇用統計で労働市場の底堅さが確認され、14日発表の米12月卸売物価指数(PPI)や15日発表の米12月消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の根強さが示されれば、ドルは更なる上値を試す展開となるだろう。ただ、一段とドル高・円安が進めば日本の通貨当局から何らかの牽制発言が出ることが予想され、160円に近付くと円買い介入への警戒感が高まりそう。また、日銀の氷見野良三副総裁が14日の講演でタカ派的な発言をするようなことがあれば円が買われる可能性がある。
なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、13日に12月の中国貿易収支、15日に11月のユーロ圏鉱工業生産と1月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に12月の米小売売上高と1月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、17日に10~12月期の中国国内総生産(GDP)と12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値など。国内では14日に11月の貿易収支、16日に12月の国内企業物価指数が公表される。
出所:MINKABU PRESS
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