ダイコク電 Research Memo(5):事業領域の拡大に向けM&A及び業務提携を相次いで実施

配信元:フィスコ
投稿:2025/01/10 17:25
*17:25JST ダイコク電 Research Memo(5):事業領域の拡大に向けM&A及び業務提携を相次いで実施 ■ダイコク電機<6430>のトピックス

1. M&Aによる事業領域の拡大
2024年4月2日にディスプレイ・装飾及びメンテナンス事業等を手掛ける西本産業の株式を取得※1し連結化(みなし取得日は同年6月30日)したほか、同年8月2日にはシステム開発を手掛けるStaddの株式を獲得※2し、その子会社の(株)ログオンシステムを含めて連結化(みなし取得日は同年9月30日)した。さらに同年9月24日には抹茶カフェ「nana’s green tea」を国内及び海外(米国ニューヨーク等)でFC展開する(株)七葉の第三者割当増資※3の引受を決定した。いずれも将来を見据えた事業領域の拡大を目的にしている。

※1 取得価額619百万円により発行済株式の99.9%を取得した(のれん発生額は551百万円)。西本産業はテーマパークや商業施設のディスプレイ・イベントなどの企画デザイン・創作・施工からアフターフォローまでトータルソリューションを行っている。
※2 取得価額709百万円により発行済株式の100%を取得した(のれん発生額は522百万円)。Stadd及びログオンシステムは、単なるシステム化やデジタライゼーションに留まらず、事業モデルや構造改革を根本から変革する取り組みを行っている。
※3 取得価額680百万円により34%を取得した。同社のシステム構築力やソリューション力を加えることで、七葉の事業成長スピードを加速することがねらいである。

2. 「箱根ガラスの森」(固定資産)の取得
(株)うかいが所有し「箱根ガラスの森」として運営する固定資産(土地・建物・美術品)を2024年10月28日に取得した※。施設運営はうかいが従来どおり継続することでブランド力を保持しつつ、同社のシステム構築力やソリューション力を加えることにより、事業成長のスピード向上や新たな価値創出を目指す考えだ。

※ 取得価格は合計3,100百万円。

3. 円谷フィールズホールディングスとの業務提携
(株)円谷プロダクション(映画・テレビ番組の企画・制作、IPビジネス等)やフィールズ(株)(遊技機の企画・開発・販売等)など数多くの子会社を傘下に持つ持株会社の円谷フィールズホールディングス<2767>との業務提携を2024年11月14日に公表した。パチンコ・パチスロという遊びに日常的なレジャーとしての新たな価値を生み出し、新たなファン獲得につなげるねらいがある。両社が設置した協議会にて、具体的な提携内容について検討を進める方針だ※。

※ 具体的には、1) AIと市場分析ノウハウを活用した新たなファンを開拓するホール集客システムの構築、2) IP(コンテンツ)の相互利用による新たな遊技機の共同開発、3) 共同開発した遊技機のフィールズによる販売、4) ファンの快適な遊技に資する遊技空間の共同研究、5) 遊技業界全体の発展に資する商品・サービスの共同研究・開発といった、5つの事業分野を軸に新たな価値創出を目指す内容となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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配信元: フィスコ

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