*08:41JST トランプ次期政権による関税リスク警戒も押し目待ち狙いのスタンス
9日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さが意識されそうだ。8日の米国市場は、NYダウが106ドル高、ナスダックは10ポイント安だった。9日がカーター元大統領の服喪の日で休場となるほか、今週末に控えている米雇用統計の発表待ちのなか、持ち高調整の動きが優勢となった。また、トランプ次期米大統領は、新たな関税プログラムを導入するため、国家非常事態宣言を検討していると米CNNが報じ、米長期金利が上昇したことが重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比25円安の39935円。円相場は1ドル158円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。米国では9日が休場のため海外勢の資金流入は限られるとみられ、方向性の掴みづらい展開になりそうだ。昨日はエヌビディアの下げが目立つなか、影響が警戒されていた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られており、アドバンテストにおいては昨年来高値を更新した。いったんは達成感から利食いが入りやすいと考えられるが、半導体株の底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。
また、トランプ次期政権による関税リスクへの警戒から米長期金利が上昇しており、日米金利差を狙ったトレードや金融セクターにおいては利ザヤ改善から資金が向かいやすいとみられ、全体としての底堅さは意識されそうである。日経平均株価は4万円近辺では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39780円辺りに接近する局面では、その後のリバウンドを想定した買いで対応したいところである。
物色としてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、金融セクターなど内需系のほか、NISA資金流入を見込んだ配当志向に向かいやすいところである。また、市場参加者が限られるなか、AI関連などテーマ性のある銘柄などには、個人主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
<AK>
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。米国では9日が休場のため海外勢の資金流入は限られるとみられ、方向性の掴みづらい展開になりそうだ。昨日はエヌビディアの下げが目立つなか、影響が警戒されていた東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られており、アドバンテストにおいては昨年来高値を更新した。いったんは達成感から利食いが入りやすいと考えられるが、半導体株の底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。
また、トランプ次期政権による関税リスクへの警戒から米長期金利が上昇しており、日米金利差を狙ったトレードや金融セクターにおいては利ザヤ改善から資金が向かいやすいとみられ、全体としての底堅さは意識されそうである。日経平均株価は4万円近辺では戻り待ち狙いの売りが入りやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する39780円辺りに接近する局面では、その後のリバウンドを想定した買いで対応したいところである。
物色としてはハイテク株の底堅さを見極めつつ、金融セクターなど内需系のほか、NISA資金流入を見込んだ配当志向に向かいやすいところである。また、市場参加者が限られるなか、AI関連などテーマ性のある銘柄などには、個人主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
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