【これからの見通し】米日英中銀の金融政策発表を通過、来週のクリスマスを控えた週末の相場

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/20 15:53
【これからの見通し】米日英中銀の金融政策発表を通過、来週のクリスマスを控えた週末の相場

 今週は米FOMC、日銀決定会合、英金融政策委員会と注目の金融政策発表が実施された。ざっくりと言うと、米国はタカ派的、日本はハト派的、英国もハト派的な内容がみられた。各国ともインフレ動向の判断に苦慮していたようだ。トランプ関税についての不透明感が高いこともポイントだった。

 ドル指数は年初来高値を更新。円売りも強まり、ドル円やクロス円が買われた。ドル円は今日の東京市場で158円に迫る水準まで上昇、再び介入警戒領域に入ってきている。ポンドは対ドルで軟調、対円で堅調とまちまちだが、対ユーロでは年初来高値水準となり、英中銀後のポンド売り反応は限定的。

 来週はクリスマスムードが広がる1週間となる。東京市場に休場はないが、欧米諸国を中心に24から26日は取引流動性が枯渇するマーケットとなる。年末も加えると、円関連の通貨ペアの取引日と決済日の開きが大きくなる時期でもあり、取引しにくい環境となる。きょうは週末を控えていることもあり、短期ポジションに調整が入りそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、英小売売上高(11月)、英公共部門ネット負債(11月)、ドイツ生産者物価指数(11月)、フランス生産者物価指数(11月)、トルコ消費者信頼感指数(12月)、香港経常収支(2024年 第3四半期)、香港消費者物価指数(CPI)(11月)、ロシア中銀主要政策金利(12月)、カナダ小売売上高(10月)、米個人所得・支出(11月)、米PCEデフレータ(11月)、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(12月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(12月)など。米PCEデフレータは前年比+2.5%(前回+2.3%)、コアデフレータは前年比+2.9%(前回+2.8%)と予想されている。今週の米FOMCでの利下げ慎重姿勢を裏付ける、根強いインフレが示されそうだ。

 発言イベント関連では、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁がメディアに出演する予定。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

「#相場見通し」「#金融政策」 の最新ニュース