<動意株・20日>(大引け)=santec、クオリプスなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/11/20 15:37
<動意株・20日>(大引け)=santec、クオリプスなど  santec Holdings<6777.T>=75日線ブレーク。一時380円高の6460円と値を飛ばし3連騰と気を吐いている。テクニカル的にも今月12日に上ヒゲでつけた戻り高値6430円をクリアするとともに、中期波動の分水嶺である75日移動平均線も上抜いたことで、大勢トレンドの上昇転換を明示している。データセンター向けで、米エヌビディア<NVDA>のドル箱商品となっている次世代半導体「ブラックウェル」は、膨大な電力消費量と発熱問題が課題視されており、それを背景に電気ではなく光でオンとオフを切り替える光スイッチに注目が寄せられている。同社は光通信デバイスをグローバル展開しており、この課題に対応する関連企業最右翼として買いを呼び込んでいる。業績も絶好調で25年3月期は営業利益が前期比13%増の63億円と連続過去最高利益更新が見込まれているが、今上期の進捗率からマーケットでは一段の上振れも期待されているもようだ。

 クオリプス<4894.T>=ストップ高。iPS細胞由来の心筋シートの実用化を目指すバイオベンチャーの同社は19日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対し、臨床関連の申請資料の一部を提出したと発表。これを材料視した買い注文が集まったようだ。クオリプスはPMDAの訪問時に追加の質問事項を受けたとし、回答とともに追加の臨床関連申請資料を11月末から12月初旬にかけて提出する予定としている。同社は11月14日の9月中間期決算発表時に心筋シートについて、18日にPMDAを訪問して相談を行うのと同時に、臨床に関する申請書類を提出する予定だと明らかにしていた。更に、来年1月17日に再びPMDAを訪問し、議論を行った後に、残りの書類を提出する予定も公表している。クオリプスは対話を通じてPMDAに新製品に対する理解を深めてもらうことが承認の確率を高めるために必要と判断。全ての申請書類を提出することも可能としながらも、段階的に申請書類を提出し議論を重ねることで、PMDAとの合意形成などを図る構えを示している。

 三櫻工業<6584.T>=大底圏での3陽連示現で大勢トレンド転換の兆し。米エヌビディア<NVDA>の決算発表を目前に投資家サイドの思惑が錯綜しているが、業績や今後の収益見通しだけでなく、マーケットでは同社が展開する次世代半導体「ブラックウェル」の電力消費量の多さとそれに伴う発熱問題も俎上に載っている。つれてデータセンターの液体冷却に対する関心が高まっているが、三桜工が手掛けるサーマルソリューション(水冷製品)はスーパーコンピューター「富岳」でも採用実績があり、データセンター向け冷却ソリューションの関連有力株として浮上している。このほか、地熱発電分野でも注目され、東京工業大学(現・東京科学大学)と共同で地熱や工場廃熱などを利用した発電技術で研究開発を進捗させている。

 オルツ<260A.T>=ストップ高。同社は19日取引終了後、人工知能(AI)を活用した不動産マッチングシステムの開発などを手掛ける子会社「オルツREキャピタル」を12月末にも設立し、不動産マッチング事業を開始すると発表。これが材料視されているようだ。具体的には、評価や判断を行う際の基準や指標を設定することで、AIが24時間365日、希望条件に合致する物件を探索し、ピックアップするもの。また、売出価格や成約事例などのマーケット情報をリアルタイムで収集・分析し、対象エリア及び物件の適正な市場価格(将来予測も含む)を算出することで、買取査定に活用するとしている。

 ウイルコホールディングス<7831.T>=急速人気で一気に年初来高値更新。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年10月期第1四半期に投資有価証券売却益2億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視されている。なお、業績への影響については、何らかの変化がある場合には適切に開示するとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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