一旦“上値の重さ”を想定すべき局面…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/11/07 11:25

◆ 株高・債券安、そしてドル高… - “154円後半”へ


「トランプトレード」炸裂・・・。

開票速報にて“見切り発車的”に進行した「株高・債券安(利回りは上昇)・ドル高」は、ドル円を“154円台”へと押し上げました。
そして最終的に「トランプ勝利」で終わり、「上院も共和党」となったことで、NYタイム終盤には“154.696円”へと駆け上がるに至っています。

現時点ではまだ確定していないものの「トリプル・レッド(下院も共和党)」ともなれば、“もう一段”が進行しても何ら不思議ではないところです。
ただ“3円強”の上昇をすでに見せているだけに、過熱感は如何ともしがたいものがあるのも事実です。

◆ “もう一段”も十分に期待されるが…?


そうした中、本日は「FOMC」が予定されています。
「0.25%利下げ」はすでに織り込まれており、ポイントとなるのは「12月以降の行方」と見られますが、いずれにしても“ポジション調整”は如何ともしがたいと見るのが妥当なところです。
チャート上のポイントとなるのは“心理的な節目(155円ライン)”、そして“7/30高値(155.214円)”と見られます。
これを突破すれば“7/24高値(155.988円)”まで上値メドが伸びる反面、そうでなければ…?

ファンダメンタルズ的にはまだ“上値模索”が期待されますが、「円買い介入」への警戒もあります。
一旦“上値を押さえられる”、場合によっては“利益確定売り先行”を前提としながら、次なる材料を待ちたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:155.988(7/24高値、大台)
上値4:155.786(ピボット1stレジスタンス)
上値3:155.214(7/30高値、+2σ)
上値2:155.000(大台)
上値1:154.696(11/6高値)
前営業日終値:154.629
下値1:154.000(大台)
下値2:153.899(11/6安値後の23.6%押し)
下値3:153.402(+1σ、11/6安値後の38.2%押し)
下値4:153.131(11/6東京タイム高値後の押し目)
下値5:152.998(日足・一目均衡表転換線、10/8~11/6の23.6%押し、11/6安値後の50%押し、大台)
152.595(11/6安値後の61.8%押し)
152.388(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)

《10:50》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想