上方の窓埋めも、テクニカルリバウンドの域を出ず
自社株買い500億円を発表したことで、買い気配スタート。上方の窓(2543円-2636円)を埋める展開となっている。昨日はこの窓埋めを拒否していたが、本日はスンナリ埋めにいった格好だ。だが、長い下ひげに対して上方の窓を埋めただけであり、これはテクニカルリバウンドの域を出ていない。自社株買い発表がそのきっかけになっただけであり、基本的には弱気相場であると見ておいた方がよいだろう。自社株買いは経営者による株価割安のアピール効果があるといわれる。しかし、キヤノンの場合は定常的に行われており、そのアナウンス効果は乏しい。経営サイドに奢りがある場合もあり、「自社株買い=買い」と短絡的に考えない方がよい。