帝京平成大学との共同研究成果を、日本産業衛生学会全国協議会にて発表労働生産性の損失に対し、ヘルスキーパーによる施術の有効性を証明(ニュースリリース)

配信元:PR TIMES
投稿:2024/10/07 14:47
週1回以上の施術により、従業員の労働生産性損失額を1人あたり33,565円減額

 大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシア(本社:東京都港区、社長:高智 亮大朗)は、ヘルスキーパーの施術による労働生産性への効果について帝京平成大学と共同研究を行い、2024年10月3日(木)から10月5日(土)に開催された第34回 日本産業衛生学会全国協議会にて、その成果を発表しました。



■ 帝京平成大学と共同で、ヘルスキーパーによる施術の有効性を検証。
従業員の労働生産性低下を軽減し、企業の健康経営施策や障がい者雇用の幅の広がりを期待する結果に。
 本研究では、肩こりによる労働生産性の損失(プレゼンティーズム(※1))に対し、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を有するヘルスキーパーによるあん摩指圧療法の有効性を検証しました。検証は、帝京平成大学倫理委員会の承認を得た後、肩こりによる労働生産性の低下を自覚している当社従業員を対象に、「積極介入群(週1回以上20分の施術を受ける)」と「通常介入群(従業員都合で施術を受ける)」、さらに「対照群(施術を受けない」の3グループいずれかに無作為に割り付け、3ヵ月追跡調査。その結果、ヘルスキーパーによる「週1回以上のあん摩指圧療法」は、3ヵ月間における労働生産性の損失額を1人当たり33,565円減額(※2)できる可能性が示されました。
 2026年度には2.7%となる障がい者雇用率の段階的引き上げの対応に追われる企業も多い中、本成果により、企業はヘルスキーパーの採用によって、障がい者雇用率が満たされるだけでなく、従業員の健康管理・労働生産性の向上など健康経営施策としても有効であることが証明されるとともに、ヘルスキーパー業界にとっても、雇用の幅を広げる機会に繋がることを期待できる結果となりました。
※1.プレゼンティーズム:欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態を指す用語。
※2.主要評価項目は肩こりによる労働生産性の損失額の変化量(試験期間中-前)とし、労働生産性の損失額は、3ヵ月間における肩こりによる労働生産性の低下割合(1-仕事の量×仕事の質/100)を算出し、これに同産業・同企業規模における平均的な給与と賞与の合計額を365日で除した値と過去3ヵ月間に肩こりを自覚した日数との積で求めた。



■ 【コスモスイニシアの健康経営とヘルスキーパー】 当社は「従業員の働きがいの実現と一生涯の健康づくり」を健康経営のミッションに掲げ、人事・健康保険組合・保健師と協同し健康経営を推進。また、ヘルスキーパー業界全体の活性化を目指し、社内外で健康維持増進施策を推進
 当社は、2020年から健康経営に取り組んでおり、4年連続健康経営優良法人認定を獲得しています。解決すべき健康課題として「不健康や疾病による生産性の低下」「健康風土の醸成」を掲げ、人事・保健師・健康保険組合・ヘルスキーパーが健康チームとして協力・連携し、従業員の健康課題を共有し合いながら、それぞれの強みを活かして従業員の健康維持増進施策を展開しています。
 また、人事施策には「個と組織の躍動」を掲げており、障がいの有無に関わらず、障がい者雇用においてもやりがいを持って働ける状態を大切に雇用に取り組んでいます。中でも、ヘルスキーパーは当社の障がい者雇用の象徴的な活動であると認識しており、2001年にリフレッシュルームを開設以降、施術を通して従業員の健康の維持・増進を支えることをメインとしながらも、ヘルスキーパー業界全体の活性化を目指して、社外向け活動なども積極的に取り組んできました。しかし、ヘルスキーパーの社会的認知度はまだ低く、「障がい者雇用の従業員」という認識が根強く残っています。当社は今後も、視覚障がい者の方が活躍できるヘルスキーパーという職種の社会的認知度・社会的地位の向上を目指し、ヘルスキーパー業界のパイオニアとして、企業にヘルスキーパーがいることがあたりまえな社会になることを目指していきたいと考えています。


【リフレッシュルーム概要】
 ヘルスキーパーの導入が決定し、筋骨格系の疲労軽減・治療・プレゼンティーズムの改善に取り組む従業員向けマッサージルームとして2001年に開設。
 2021年WBUAP(世界盲人連合アジア太平洋地域協議会)にて、視覚障がい者の活躍事例として評価され、視覚障がい者が安全安心に活躍し、先進的で模範的な取り組みをしている組織・店舗として、企業内施術室では日本第1号となるデモンストレーションショップに認定。
・現在の在席ヘルスキーパー:3名
・従業員に占めるカルテ保有率(利用者数):75.8%(545/719)
・開設からの累積施術数:4万5千施術以上

 



【ヘルスキーパーに関連する実施中の取り組み】
<社内活動>
▼従業員のリラクゼーションから生産性向上までを目指し、各種施策を実施。
・モデルルーム・支社・営業所へ巡回施術
・定期的なコースの見直し、新コースの設置
 マッサージ・鍼コース以外に、ストレッチなど豊富な施術コースを提供。女性向けの施術コース検討中。
・全社向け社内チャットにて、健康情報を配信
・社内セミナーの実施
・利用促進企画の実施
 過重労働面談対象者向けの施術(無料)、宅建勉強応援リフレッシュ、オープン記念キャンペーン、年末ジャンボリフレくじなどの企画を実施


<社外活動>
▼ヘルスキーパーの社会的認知と地位向上を目指し活動
・ヘルスキーパーに興味のある企業に出張する「オフィスdeマッサージ」の展開
・当社分譲シニアマンション(グランコスモ武蔵浦和)に治療院を開設
・社外での講演、産業衛生学会・WBUAP(世界盲人連合アジア太平洋地域協議会)での学術発表
▼盲学校の職業選択のサポートを行い、ヘルスキーパーを目指す学生を支援
・ヘルスキーパーコミュニケーションネットワーク開催
・盲学校での講演
・関東盲学校実習受け入れ

|コスモスイニシアについて| https://www.cigr.co.jp/
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開しています。社会の変化とニーズの多様化とともに事業領域を拡大し、都市環境をプロデュースする企業へと進化を続けています。
私たちは、ミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。一歩先の発想で、一歩先の価値を。』の実現に向けて全ての経営活動においてCSVを実践していきます。これからも、期待を超える安心や喜びをもたらす価値を追求し、商品・サービスの提供を通じて社会課題を解決するため、より多くの「Next GOOD」を、お客さま、社会と共に創ってまいります。
■コスモスイニシア50周年特設サイト:https://www.cigr.co.jp/50th/



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