◆ 概ね“強め”も、“観測記事”に押されて…
年初来安値を更新した前日の動きが、やはりセンチメントを変化させた…?
昨日の「米PPI」も、概ね“強め(+1.7%/コア+2.4%)”となるなど、「米9月0.50%利下げ」を促す内容ではありませんでした。
ただFedウォッチャーであるティミラオス米WSJ紙記者の『9月FOMCで0.50%利下げも検討』との観測記事を機に、再び「米9月0.50%利下げ観測」が高まりつつあります。
「米9月0.25%利下げに落ち着く」と見られたマーケットにとって、ある意味サプライズといった状況であり、一時“143.044円”へ押し戻されていたドル円は、“141円ライン(本稿執筆時安値は140.992円)”へと再び押し下げられるに至っています。
◆ ファンダメンタルズ/テクニカル共に、目先の懸念は否めない…?
昨日のECB理事会では「欧0.25%利下げ」が実施されましたが、その後に行われた「ラガルド総裁会見」では“利下げペース加速を一蹴”したスタンスを示しました。
このため“ユーロ売り”は限定されやすく、逆に“ユーロ買い戻し→ドル売り”が促されやすい状況ともいえます。
こうした中での前記観測報道は、“もう一段のドル売り”をもたらしてもおかしくないところ…?
さらに本日は3連休を控えて、日経平均には“利益確定売り”が入りやすいと見られますので、“リスク回避→円買い”が促されてもおかしくないところでもあります。
“年初来安値(9/11安値:140.702円)”を下回るようなことがあると、テクニカル的には“心理的節目(140円の大台ライン)”まで主だった下値メドは見当たりません。
そしてさらに下回ると、“ストップロス”を絡めた動きに発展しないとも限らないという不安定な状況でもあります。
「日米金利差縮小」は過剰期待との印象が否めませんので、基本的には“下げ過ぎ”であり、“下値の堅さ”が維持されるとは見ますが、本日に関しては“趣旨変え”を視野に入れておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.020(9/6高値、大台、ピボットハイブレイクアウト)
143.949(9/3~9/11の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
143.793(9/9高値)
143.713(9/10高値)
143.512(ピボット2ndレジスタンス)
143.183(9/3~9/11の38.2%戻し)
上値5:143.044(9/12高値、大台、9/9~9/11の76.4%戻し水準)
上値4:142.662(ピボット1stレジスタンス)
上値3:142.560(9/12高値後の76.4%戻し)
上値2:142.260(9/12高値後の61.8%戻し)
上値1:142.000(大台、9/12高値後の50%戻し)
前営業日終値:141.811
下値1:141.725(9/12安値)
下値2:141.597(9/11~9/12の61.8%押し)
下値3:141.343(ピボット1stサポート)
下値4:141.246(9/11安値後の押し目、9/11~9/12の76.4%押し)
下値5:141.157(週足・一目均衡表先行スパン下限)
141.000(大台)
140.842(-2σ、ピボット2ndサポート)
140.702(9/11安値《年初来安値》)
140.245(23/12/28安値)
140.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
《11:15》
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