◆ まさかまさかの“年初来安値更新”… - 一時“140円後半”へ
イベントに向けた“巻き戻し”も、そのイベント(米CPI)にて“さらに上伸”といった展開も、ある意味“想定通り”でした。
ただその前に“年初来安値更新”を見せたことは、全くの想定外でした。
キッカケは昨日記した、中川日銀審議委員の以下の発言でした。
『見通し実現すれば緩和度合い調整』
『輸入物価上昇による消費者物価上振れに注意必要』
これが「日銀追加利上げ」が連想させ、ドル円を“142円割れ”次いで“141円割れ”と導き、そのまま“140.702円”へと下値を拡大しました。
その後は冒頭で記した“巻き戻し”が優勢となり、そして米CPIコアの上振れによって「米9月0.50%利下げ観測」は緩みましたが、テクニカル的に下抜けたことで“上値の重さ”を引きずっているというのが実状といえます。
◆ “崩れた”?、それとも“下値達成感”台頭?
本日も“タカ派寄り”とされる「田村日銀審議委員」の発言がありますので、“上値の重さ”を引きずった展開は想定せざるを得ないのが実状といえます。
特に昨日の“下振れ”にて、“(テクニカル的には)崩れた”格好でもありますので、“ポジション調整を超す上昇”は期待しづらいところでもあります。
それでもテーマの本命が「米国サイド」と見られる中では、「米PPI」「新規失業保険申請件数」が予定される本日も注目度は高いと見るのが妥当…?
「米9月0.50%利下げ観測」の緩みは、「米景気の先行き懸念」の後退へとつながっています。
このため“回避→選好”へとリスクセンチメントが変化する中、前記“崩れた”がどの程度作用するか…?
“下値達成感”と捉えてくれれば、“さらなる反発(上値模索)”も期待されるところなのだが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.886(ピボットハイブレイクアウト)
144.715(9/3~9/11の61.8%戻し)
144.235(9/5高値)
144.020(9/6高値、大台)
143.949(9/3~9/11の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
143.793(9/9高値)
上値5:143.713(9/10高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:143.183(9/3~9/11の38.2%戻し)
上値3:143.000(大台、9/9~9/11の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:142.612(9/9~9/11の61.8%戻し)
上値1:142.546(9/11高値)
前営業日終値:142.368
下値1:142.000(大台)
下値2:141.827(9/11安値後の50%押し)
下値3:141.562(9/11安値後の61.8%押し)
下値4:141.246(9/11安値後の押し目、9/11安値後の76.4%押し)
下値5:141.157(週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
141.000(大台、-2σ)
140.702(9/11安値《年初来安値》)
140.245(23/12/28安値)
140.000(大台、ピボット2ndサポート)
139.354(ピボットローブレイクアウト)
《10:45》
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