*15:40JST PXB Research Memo(10):累積損失の解消及び安定的な財務体質確立を実現した後に、株主還元実施の方針
■フェニックスバイオ<6190>の成長戦略
3. 株主還元策
株主還元については、創業以来累積損失を計上しており、また現在は事業の確立に向けて研究開発及び設備投資を実施している段階であるため利益配当を実施していない。ただし株主への利益還元も重要な経営課題であると認識しており、事業の確立及び拡大を図ることで経営基盤の強化に努め、累積損失の解消及び安定的な財務体質の確立を実現した後に株主への還元を実施する方針である。
創薬支援事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献
4. サステナビリティ経営
同社はサステナビリティ経営に関して、現時点では具体的な目標等を策定していないが、経営理念に「生命を科学することで人々の健康増進に貢献する」を掲げ、創薬支援事業を通じて持続的可能な社会の実現に貢献するとしている。また、サステナビリティを巡る課題への対応は重要な経営課題であると認識しており、グループ行動規範の中で地球環境の保全、人権の尊重、公平な取り引きを謳っているほか、メンタルヘルスケアやハラスメントの撲滅など従業員の健康・労働環境に配慮した方針、自然災害等に対応する危機管理マニュアルなど、個々の方針を策定、運用している。
なお同社は実験動物を活用した事業を展開しているが、昨今の動物保護が強く求められている環境に対応して動物実験管理規程を作成している。前文において、全ての生命に対して尊厳を持って臨み、いかなる場合も生命のウェルビーイングを図ること、及び生命科学の発展による恩恵を人類のみならず全ての生命に還元する努力を続けることを宣言し、実験動物の使用を科学的観点、動物福祉の観点、環境保全の観点、及び実験動物の使用を行う動物実験従事者の安全確保の観点から適正に行うため必要な事項を定めている。また2023年12月には、国際的な動物管理及び使用に関する評価を行っているAAALAC International(国際実験動物ケア評価認証協会)に認証取得を申請した。
中長期成長ポテンシャルに注目
5. 弊社の視点
同社は、現在は事業の確立や経営基盤の強化に向けて研究開発及び設備投資を実施している段階にある。当面は製薬企業・研究機関等の新薬開発投資の影響で業績が変動する可能性があるものの、独自開発したPXBマウスやPXB-cells関連製品の需要が増加基調となっている。また主力製品の特徴や強みを武器に、核酸医薬品等の次世代医薬品の開発においても、創薬支援サービス企業として重要なポジションを確立する可能性があることなどを勘案し、中長期成長ポテンシャルに注目したいと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SO>
3. 株主還元策
株主還元については、創業以来累積損失を計上しており、また現在は事業の確立に向けて研究開発及び設備投資を実施している段階であるため利益配当を実施していない。ただし株主への利益還元も重要な経営課題であると認識しており、事業の確立及び拡大を図ることで経営基盤の強化に努め、累積損失の解消及び安定的な財務体質の確立を実現した後に株主への還元を実施する方針である。
創薬支援事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献
4. サステナビリティ経営
同社はサステナビリティ経営に関して、現時点では具体的な目標等を策定していないが、経営理念に「生命を科学することで人々の健康増進に貢献する」を掲げ、創薬支援事業を通じて持続的可能な社会の実現に貢献するとしている。また、サステナビリティを巡る課題への対応は重要な経営課題であると認識しており、グループ行動規範の中で地球環境の保全、人権の尊重、公平な取り引きを謳っているほか、メンタルヘルスケアやハラスメントの撲滅など従業員の健康・労働環境に配慮した方針、自然災害等に対応する危機管理マニュアルなど、個々の方針を策定、運用している。
なお同社は実験動物を活用した事業を展開しているが、昨今の動物保護が強く求められている環境に対応して動物実験管理規程を作成している。前文において、全ての生命に対して尊厳を持って臨み、いかなる場合も生命のウェルビーイングを図ること、及び生命科学の発展による恩恵を人類のみならず全ての生命に還元する努力を続けることを宣言し、実験動物の使用を科学的観点、動物福祉の観点、環境保全の観点、及び実験動物の使用を行う動物実験従事者の安全確保の観点から適正に行うため必要な事項を定めている。また2023年12月には、国際的な動物管理及び使用に関する評価を行っているAAALAC International(国際実験動物ケア評価認証協会)に認証取得を申請した。
中長期成長ポテンシャルに注目
5. 弊社の視点
同社は、現在は事業の確立や経営基盤の強化に向けて研究開発及び設備投資を実施している段階にある。当面は製薬企業・研究機関等の新薬開発投資の影響で業績が変動する可能性があるものの、独自開発したPXBマウスやPXB-cells関連製品の需要が増加基調となっている。また主力製品の特徴や強みを武器に、核酸医薬品等の次世代医薬品の開発においても、創薬支援サービス企業として重要なポジションを確立する可能性があることなどを勘案し、中長期成長ポテンシャルに注目したいと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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