「165円」超えが上値追いトリガーとなりそう
【注目ポイント】「165.000円」を上抜けブレークするか否か
【シナリオ①】同レート超えなら、「170.000円」付近までの上昇も視野に
【シナリオ②】同レートで上値抑制なら、「160.000円」割れを模索する動き
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「160.000~170.000円」
ユーロ/円の注目ポイントとして観察していた「162.620円(≒52週MA)超え成否」ですが、同水準を昨日(15日)終値ベースで上抜け突破しています。ユーロ/円はもう一段の上値トライとなるのでしょうか。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足が赤色雲(=先行スパン、抵抗帯)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、「50.00」以上の高位置から右肩下がりになりつつある(上図青色点線丸印)ことから、現在のユーロ/円・日足チャートは、「下降トレンド一服」→「戻り(上昇)局面」を示すチャート形状であると判断します。
本稿執筆(16日)午前8時時点では、ローソク足が21日および200日MA付近で推移していることから、足もとのユーロ/円は“居心地のいい”価格帯にあると捉えて良いでしょう。
そんな中、目先の注目ポイントは・・・赤色雲の上辺である先行2スパンをメドとする「165.000円」(上図黄色矢印および黒色線)を上抜けブレークするか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
今後、「165.000円」を終値ベースで上抜けブレークした場合は、「上値抵抗帯突破」→「もう一段の上値追い」へのトリガーとなりそうで。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・+1σライン(≒167.520円)超え」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「-DI>+DIの乖離縮小」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「170.000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇も視野に入れるべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「165.000円」超えに失敗(=上値抑制)した場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、「(赤色雲の下辺である)先行1スパン(≒162.180円)割れ」や「遅行スパンの下放れ」、また「-DI>+DIの乖離拡大」なども伴いながら、BB・-1σラインをメドとする「160.000円」(上図Ⓑ水色線)割れを模索する動きとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のユーロ/円はもう一段の上値切り上げを模索する中、当面※は「160.000~170.000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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