チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
パーク24 <4666> 【2+→1】
「上期に続き3Qに入っても国内事業の堅調推移が続く」
TIWでは目標株価を2,150円とし、今般、投資評価を「1」(Buy)へ引き上げる。その理由は、(1)7月16日発表の24/10期同社グループ月次速報から3Q(5-7月)に入っても最初の2カ月間は上期(11-4月)と同様に中核の駐車場事業国内の堅調推移とモビリティ事業の好調が続いていることが確認できたため、24/10期は同社計画を上回る増益での着地となる確度が高まったとTIWではみること、(2)駐車場事業国内での筋肉質化した事業体質の維持、モビリティ事業の伸長、事業ポートフォリオ転換による駐車場事業海外の収益改善によりTIWでは25/10期以降も増益とコロナ禍で傷んだ財務の改善基調が続くとみることなどから、24/10期TIW予想PER12.9倍などの株価指面は評価不足と判断したことによる。
予想ROE:30.8% PBR:4.0倍、来期予想PER:11.2倍、来期予想EPS成長率:15%株価(7/19終値):1,577.5円 Fモデルによる理論株価:1795円(7月18日by高田悟)
ジーエス・ユアサコーポレーション <6674> 【2+→2+】
「現行中期経営計画での最終年度の利益目標を上方修正」
9日、23年度から25年度までの中計の中期経営目標の見直しを発表。既存事業の収益力強化、中国事業見直しなどにより最終年度の営業利益(のれん償却前)目標を23年度に前倒しで達成したことが見直しの背景である。最終年度の営業利益(のれん償却前)目標を当初の410億円以上→460億円以上に上方修正。主に自動車電池及び産業電池電源での売価見直しの影響、中国事業見直しやトルコの超インフレ会計の影響、車載用リチウムイオン電池での原材料価格の大幅下落影響などを織り込む、など。利益目標上方修正にも関わらず、株価は弱含みだ。25年度目標が24年度計画から僅か15億円の増益予想にとどまった、車載用LiB利益目標の下方修正、今後の成長投資拡大に伴い次期中計で償却負担が増す可能性などが主に市場で嫌気されたとTIWではみている。
予想ROE:6.8% PBR:0.9倍、来期予想PER:10.2倍、来期予想EPS成長率:9%株価(7/19終値):2,840.5円 Fモデルによる理論株価:3280円(7月19日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
4666
|
1,810.0
(11/22)
|
-26.5
(-1.44%)
|
6674
|
2,805.0
(11/22)
|
+63.5
(+2.31%)
|
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