【QAあり】INTLOOP、戦略コンサルティング会社が順調な立ち上がりを見せさらなる組織強化へ ベンチャー協業も継続

投稿:2024/06/24 21:13

エグゼクティブサマリー

林博文氏(以下、林):みなさま、こんにちは。INTLOOP代表取締役の林です。これより当社の2024年7月期第3四半期決算説明を行います。よろしくお願いします。

まずはエグゼクティブサマリーです。内容は大きく3点あります。

1点目の業績面に関しては、M&Aの効果もありトップラインが196億200万円に着地し、前年比約50パーセント伸びています。営業利益(3Q)は9億6,500万円と、過去最高となっています。

2点目の組織強化と営業体制拡充に関しては、前回お伝えしたとおり、当社は戦略コンサルティングを行う子会社を立ち上げており、そちらが順調に稼働しています。

第1四半期から第2四半期に少し落ち込みのあった営業分野においては、営業改革を進めています。営業の方法を少しずつ変えつつ、さらに、営業のエキスパート等トップマネジメント人材も新しく入社しており、新組織の始動が、売上高に貢献している状況になっています。

子会社のディクスホールディングスも、当社からお客さまを紹介することによって、シナジー効果が少しずつ出始めています。

3点目は、大きな項目であるアライアンス・ベンチャー協業です。販路拡大を狙ってアライアンス戦略を強化し、さらにベンチャー協業も進めています。事例としては、先日発表したとおり、エッジAIのソリューションを展開するIdein社との業務提携を開始しました。現在、今後の進め方に関して検討している最中です。

以前投資したアミフィアブル社とは、AI自動化ツールのPoCを実施中です。その他、QXLVにも投資するなど、スタートアップ企業の支援を継続しています。これに加えて、当社がLPとして参加している、大企業向けの新規事業開発における協業も、検討を進めています。

業績ハイライト 連結ハイライト

業績ハイライトです。売上高は196億円で、前年比で49.8パーセント増となりました。営業利益は前年比で1億9,200万円の増で、四半期純利益に関しても、前年比で4.6パーセント増で増収増益に着地しました。

売上高実績の下部に記載しているとおり、今期は業績予想と同水準で着地する見通しです。

業績ハイライト 連結累計四半期実績

こちらでは、今期からの連結実績を中心にお話しします。昨期には、連結が発生していないため、完全なる比較にはなっていません。

売上高は前年比約50パーセント増で、粗利に関しても57.1パーセント増、営業利益に関しては24.9パーセント増、経常利益が28.2パーセント増、四半期純利益が4.6パーセント増で、順調に、増収増益を継続しています。

業績ハイライト QoQ

こちらが連結のQoQです。2024年7月期第2四半期から、ディクスホールディングス社の決算を取り込んでいます。ご覧のとおり、 第2四半期および第3四半期の部分では、全体的に売上高、売上総利益、営業利益部分が伸びており、経常利益、四半期純利益に関しては、さらに増加している状況が継続しています。

この傾向は、第4四半期にも同様に続くと考えています。

業績ハイライト 連結売上高

連結売上高のハイライトです。ディクスホールディングス社のM&Aを実施したあと、順調に増収効果が出始めていると考えています。

注力分野の取組み 組織体制強化

注力分野の取り組みについてです。こちらは、先ほどハイライト、エグゼクティブサマリーでお伝えしたとおり、まずはストラテジーに関して戦略コンサルティング会社を順調に始動しており、現在は新規案件をどんどん獲得しています。

マネジメントディレクターは、主に受注など案件全体の責任者クラスですが、こちらのクラスも4名入社して数十名の体制に拡充しています。

本体に関しても、第1四半期と第2四半期に営業エキスパートなどのトップマネジメント人材が不足していますが、こちらも続々入社しており、少しずつ会社の基盤形成・構築・強化に貢献している状態です。

ディクスに関しても、当社からお客さまをご紹介することによって、少しずつ単価粗利の向上させようとしています。

注力分野の取組み アライアンスアップデート1

エッジAIソリューションにおけるIdeinとの業務提携についてです。今後はAIの領域がコンサルティングの1つのメニューとして欠かせない領域になってきます。少し遅れているかたちになりますが、Ideinのほか、スライド左の図に記載しているOpenAIにご協力いただき、今後、PoCを進めていくことを検討している最中です。

すでに具体的な案件も出始めており、ここを具体的に3社でどう進めていくかという協議を進めている最中です。

注力分野の取組み アライアンスアップデート2

アミフィアブルに関しても同様で、PoCを実施している最中です。スライドには15億円から40億円とありますが、現在アップデートしている状況です。

各種多様な会社さまから問い合わせをいただいています。シンプレクスさまを含めての3社でどのようなかたちで協議をしていくか、一つひとつの案件を今着実に実施している状況で、こちらも順調に進んでいます。

注力分野の取組み ベンチャー協業戦略

ベンチャー協業戦略です。以前から少しずつベンチャー企業に投資し、徐々にネットワークが構築できている状態にあります。

今後も、スタートアップの企業支援を使い、両社が協業しながら各企業のコンサルティングサービスに役立てていきます。オープンテクノロジーで協業を進めていく会社を増やしていくために、ベンチャーの協業戦略をどんどん進めていく予定です。

質疑応答:フリーランスの稼働数について

質問者:フリーランスの稼働数について質問です。第3四半期の実績を見ると第2四半期から稼働数が6名ほどしか増えていません。本年度はフリーランスと企業をマッチングさせる役割の営業人員を増やし、稼動数も増やしていく方針だったと思いますが、このあたりの施策があまり進んでいないように見えます。現状認識と今後の稼働数の見方を教えてください。 

:おっしゃるとおり、フリーランスの稼働数があまり増えていない状況があります。営業の第3四半期に関しては、第3四半期ぐらいから少しずつ回復してくる予定でしたが、どちらかというと正社員のストラテジー社員が増えたため、営業案件に少し偏り過ぎてしまった部分もあり増員していません。

第4四半期以降に向けて、仕込みを少しずつ開始しているため、改善傾向があると考えています。

内野権氏(以下、内野):当社の場合、3月の売上が大きく上がります。これは3月決算のお客さまが特需として利用するためで、4月には続かない計算です。3月時点での稼働数は1,345名で、第2四半期末よりは増えてはいるものの、4月はどうしても落ち込んで、今の数字のようになります。以上、補足説明でした。

質問者:営業人員のリソースが増えて、どちらかというとデリバリー社員に案件が寄ったため、稼働数の増加には反映されていないということでしょうか。

:おっしゃるとおりで、ダイレクトにはつながりませんでした。今年は特需部分の営業もかなりの工数かかり、そこでまた4月に落ち込むことになりました。当社がスライドアサインと呼んでいるスライドをさせるための工数が、かなり膨らんでしまったこともあり、そこは少し想定外でした。

質疑応答:売上総利益率の改善要因と持続性について

質問者:INTLOOP単体の売上総利益率が26パーセントで、YoYで見ると3ポイントほど改善しています。前期はデリバリー社員の採用によって粗利利益率のハードルが低かったと思いますが、以前と比べても収益性が大きく改善されているように思います。このあたりの改善要因と持続性について教えてください。

:実は、かなりストラテジーの子会社の影響が大きくなっています。彼らが入ってきたタイミングで少しずつ単価の見直しを行い、お客さまにもご協力いただきながら、単価が改善しています。また、ストラテジー部門の社員の単価は、他のコンサルタントよりも1.5倍ほどの金額を提示しているため、その点でも少しずつ単価が改善しています。

質問者:ストラテジーを起点に取れた案件の単価が基本的に上がっているため、持続性がある理由だと考えてよいでしょうか。 

:問題ないです。

質疑応答:第4四半期での見方とリスクについて

質問者:第4四半期の見方について質問です。第3四半期と同じ額の営業利益が第4四半期に計上できれば計画達成ですが、先ほどご説明にあったように御社は第4四半期のボリュームのほうが大きくなる傾向が強いと思います。上振れしそうな印象ですが、なにか第4四半期でリスク視されていることやコスト面の懸念等はありますか?

:現時点で、そこまで大きなリスクはないと感じていますが、先ほどお伝えしたように、3月の落ち込みが去年よりも大きく、なおかつ6月も少し予想よりも大きい状況です。そのため、どこまで挽回できるかがポイントになります。さらにストラテジー社員がかなり現在の収益に貢献している状態もあるので、どこまで上振れしてがんばれるかが重要だと考えています。

質問者:月次で見ると、単月では心配な動きになっているのですか? 

:大きな心配はなく、4月ほどの落ち込みも見られません。ただ、7月までにどこまで挽回できて、プラスに転じるかが鍵となります。現在、営業チームが全力で取り組んでいるところです。大きな落ち込みはありません。

配信元: ログミーファイナンス

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