*13:37JST イチネンHD Research Memo(7):2025年3月期も年間60円配当を予想、今後は増配の可能性も
■中長期の成長戦略と株主還元
1. 長期目標は売上高2,000億円超、営業利益200億円超
イチネンホールディングス<9619>は正式には中期経営計画等を公表していないものの、成長戦略として掲げている既存事業の規模の拡大、海外展開の強化、積極的なM&Aの展開により、今後も各事業部門をすべて伸ばしていく計画だ。定量的な長期目標としては売上高2,000億円超、営業利益200億円超を掲げている。足元の状況はウクライナ情勢等の影響により不透明であるが、現時点でこの目標は変えていない。
2. 株主還元にも前向き
同社は明確な配当方針等は発表していないが、「配当性向20~30%を目途に配当を行う」と述べている。年間配当については、2023年3月期は50円(配当性向20.3%)、2024年3月期は60円(特殊決算で同11.8%)を実施したが、進行中の2025年3月期は60円(同25.3%)を予定している。
会社は現時点で、「配当性向は30%を目指したい」としているが、財務面からは増配の余地はありそうだ。さらに、株主還元として行ってきた「持株数に応じたクオカードの進呈」を、2023年3月期末で終了したことから、これに替わる株主還元策として増配を検討する可能性はあると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
1. 長期目標は売上高2,000億円超、営業利益200億円超
イチネンホールディングス<9619>は正式には中期経営計画等を公表していないものの、成長戦略として掲げている既存事業の規模の拡大、海外展開の強化、積極的なM&Aの展開により、今後も各事業部門をすべて伸ばしていく計画だ。定量的な長期目標としては売上高2,000億円超、営業利益200億円超を掲げている。足元の状況はウクライナ情勢等の影響により不透明であるが、現時点でこの目標は変えていない。
2. 株主還元にも前向き
同社は明確な配当方針等は発表していないが、「配当性向20~30%を目途に配当を行う」と述べている。年間配当については、2023年3月期は50円(配当性向20.3%)、2024年3月期は60円(特殊決算で同11.8%)を実施したが、進行中の2025年3月期は60円(同25.3%)を予定している。
会社は現時点で、「配当性向は30%を目指したい」としているが、財務面からは増配の余地はありそうだ。さらに、株主還元として行ってきた「持株数に応じたクオカードの進呈」を、2023年3月期末で終了したことから、これに替わる株主還元策として増配を検討する可能性はあると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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