*15:07JST 新興市場見通し:アストロスケールHD不発で25日線に跳ね返される地合いは継続
■週間ベースでは上昇したものの、上値の重い展開
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.51%だったのに対して、グロース市場指数は+0.66%、グロース市場250指数は+0.51%とプライム市場と同じような動きが見られた。日米金利低下に伴いグロース市場の主力株に投資資金が向かい、グロース市場指数、グロース市場250指数ともに反発を強める場面が見られたものの、5日に上場したアストロスケケールHD<186A>に投資家の関心が集中したことから指数は失速。両指数ともに25日移動平均線に頭を抑えられており、週間ベースでは上昇したものの、上値の重い展開となった。
時価総額上位銘柄では、弁護士ドットコム<6027>、GENDA<9166>、サンウェルズ<9229>が反発基調を強めた一方、シーユーシー<9158>が上場来安値を更新したほか、フリー<4478>が年初来安値を更新。JTOWER<4485>、トライト<9164>は上場来安値圏、カバー<5253>は年初来安値圏でのもみ合いとなった。このほか、アストロスケールHDの初値は公開価格を50.7%上回る1281円と好調な滑り出しで、5日は一時ストップ高まで上昇。ただ、6日以降は売り圧力が強まり、7日は一時1000円を割り込む場面も見られた。連日で数百億円単位の売買代金と商い活況となったが、宇宙関連銘柄のispace<9348>、QPS研究所<5595>も軟調な展開となるなどグロース市場復活の起爆剤とはならなかった。
■来週もグロース市場は方向感に乏しい相場展開か
来週の新興市場は、アストロスケールHD上場後に盛り下がったムードを払しょくできるかが注目だ。グロース市場コア指数採用銘柄は強弱まちまちで方向感に乏しい。5月末から見られたグロース市場指数、グロース市場250指数の自律反発も、25日移動平均線に跳ね返された。終値ベースでこの水準をクリアしたのは両指数ともに3月22日が最後だ。2カ月超、切り下がっている25日移動平均線に頭を抑えられた地合いが続いていることから、まずはこの水準を上回るきっかけが欲しいところだが、来週は米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)、日本では、日本銀行による金融政策決定会合がそれぞれ開催されることから、プライム市場もグロース市場も様子見ムードが続き、静かな地合いとなりそうだ。来週もグロース市場は方向感に乏しい相場展開となろう。
なお、11日には医療機関等に関する経営サポート事業を手掛けるD&Mカンパニー<189A>、14日にはRNA制御ストレスを標的とするがん治療薬の開発等を手掛けるChordia Therapeutics<190A>がそれぞれグロース市場に上場する。いずれも投資家の関心が高い銘柄のため、初値、そして初値形成後の値動きに関心が向かおう。特に、Chordia Therapeuticsの動向次第では、足元盛り上がったクオリプス<4894>、ケイファーマ<4896>、ノイルイミューン・バイオテック<4893>などバイオ関連銘柄が動意付く可能性もある。
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今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.51%だったのに対して、グロース市場指数は+0.66%、グロース市場250指数は+0.51%とプライム市場と同じような動きが見られた。日米金利低下に伴いグロース市場の主力株に投資資金が向かい、グロース市場指数、グロース市場250指数ともに反発を強める場面が見られたものの、5日に上場したアストロスケケールHD<186A>に投資家の関心が集中したことから指数は失速。両指数ともに25日移動平均線に頭を抑えられており、週間ベースでは上昇したものの、上値の重い展開となった。
時価総額上位銘柄では、弁護士ドットコム<6027>、GENDA<9166>、サンウェルズ<9229>が反発基調を強めた一方、シーユーシー<9158>が上場来安値を更新したほか、フリー<4478>が年初来安値を更新。JTOWER<4485>、トライト<9164>は上場来安値圏、カバー<5253>は年初来安値圏でのもみ合いとなった。このほか、アストロスケールHDの初値は公開価格を50.7%上回る1281円と好調な滑り出しで、5日は一時ストップ高まで上昇。ただ、6日以降は売り圧力が強まり、7日は一時1000円を割り込む場面も見られた。連日で数百億円単位の売買代金と商い活況となったが、宇宙関連銘柄のispace<9348>、QPS研究所<5595>も軟調な展開となるなどグロース市場復活の起爆剤とはならなかった。
■来週もグロース市場は方向感に乏しい相場展開か
来週の新興市場は、アストロスケールHD上場後に盛り下がったムードを払しょくできるかが注目だ。グロース市場コア指数採用銘柄は強弱まちまちで方向感に乏しい。5月末から見られたグロース市場指数、グロース市場250指数の自律反発も、25日移動平均線に跳ね返された。終値ベースでこの水準をクリアしたのは両指数ともに3月22日が最後だ。2カ月超、切り下がっている25日移動平均線に頭を抑えられた地合いが続いていることから、まずはこの水準を上回るきっかけが欲しいところだが、来週は米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)、日本では、日本銀行による金融政策決定会合がそれぞれ開催されることから、プライム市場もグロース市場も様子見ムードが続き、静かな地合いとなりそうだ。来週もグロース市場は方向感に乏しい相場展開となろう。
なお、11日には医療機関等に関する経営サポート事業を手掛けるD&Mカンパニー<189A>、14日にはRNA制御ストレスを標的とするがん治療薬の開発等を手掛けるChordia Therapeutics<190A>がそれぞれグロース市場に上場する。いずれも投資家の関心が高い銘柄のため、初値、そして初値形成後の値動きに関心が向かおう。特に、Chordia Therapeuticsの動向次第では、足元盛り上がったクオリプス<4894>、ケイファーマ<4896>、ノイルイミューン・バイオテック<4893>などバイオ関連銘柄が動意付く可能性もある。
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関連銘柄
銘柄名称 | 株価 | 前日比 |
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4478
|
2,569.0
(07/10)
|
+34.0
(+1.34%)
|
4485
|
1,583.0
(07/10)
|
-28.0
(-1.73%)
|
4893
|
218.0
(07/10)
|
+7.0
(+3.31%)
|
4894
|
7,430.0
(07/10)
|
+170.0
(+2.34%)
|
4896
|
802.0
(07/10)
|
+57.0
(+7.65%)
|
5253
|
1,878.0
(07/10)
|
-85.0
(-4.33%)
|
5595
|
2,308.0
(07/10)
|
-10.0
(-0.43%)
|
6027
|
3,705.0
(07/10)
|
+15.0
(+0.40%)
|
9158
|
1,415.0
(07/10)
|
-29.0
(-2.00%)
|
9164
|
432.0
(07/10)
|
-4.0
(-0.91%)
|
9166
|
1,970.0
(07/10)
|
-21.0
(-1.05%)
|
9229
|
2,465.0
(07/10)
|
+77.0
(+3.22%)
|
9348
|
712.0
(07/10)
|
-8.0
(-1.11%)
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