<注目銘柄>=リンテック、AM部門急回復で再成長期へ
リンテック<7966.T>は、5月9日に年初来高値3555円をつけた後、短期的な調整局面にあったが、再び高値更新から新たな上値へ向かいそうだ。
5月8日に発表した24年3月期連結決算は、営業利益が106億2800万円(前の期比23.0%減)だった。米国でのシール・ラベル用粘着製品の低迷や国内での主原料価格の高止まり、物流コストの上昇の影響で、印刷材・産業工材関連事業が赤字に転落したことが響いた。また、大型テレビやスマートフォン、パソコン用などの需要減少で電子・光学関連事業も苦戦した。
ただ電子・光学関連事業では、下期以降に半導体関連粘着テープや関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープの受注が急回復していることから、25年3月期はこれらアドバンストマテリアルズ(AM)部門の復調が期待できる。特に半導体関連装置は、生成AI用のHBM(高帯域幅メモリ)関連装置の出荷が本格化しており、業績を牽引しよう。また、印刷材・産業工材関連事業もラベル用粘着剤の米国での在庫調整が一巡しており、急回復が期待できそうだ。
会社側では25年3月期営業利益180億円(前期比69.4%増)を見込むが、AM部門の半導体関連粘着テープ・装置の好調から上振れの可能性が強い。また26年3月期には同240億円強を見込む調査機関もあり、業績は回復から再成長基調へ向かいそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
5月8日に発表した24年3月期連結決算は、営業利益が106億2800万円(前の期比23.0%減)だった。米国でのシール・ラベル用粘着製品の低迷や国内での主原料価格の高止まり、物流コストの上昇の影響で、印刷材・産業工材関連事業が赤字に転落したことが響いた。また、大型テレビやスマートフォン、パソコン用などの需要減少で電子・光学関連事業も苦戦した。
ただ電子・光学関連事業では、下期以降に半導体関連粘着テープや関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープの受注が急回復していることから、25年3月期はこれらアドバンストマテリアルズ(AM)部門の復調が期待できる。特に半導体関連装置は、生成AI用のHBM(高帯域幅メモリ)関連装置の出荷が本格化しており、業績を牽引しよう。また、印刷材・産業工材関連事業もラベル用粘着剤の米国での在庫調整が一巡しており、急回復が期待できそうだ。
会社側では25年3月期営業利益180億円(前期比69.4%増)を見込むが、AM部門の半導体関連粘着テープ・装置の好調から上振れの可能性が強い。また26年3月期には同240億円強を見込む調査機関もあり、業績は回復から再成長基調へ向かいそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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