テクマトリックス---24年3月期2ケタ増収増益、売上収益および各段階利益が過去最高を計上

配信元:フィスコ
投稿:2024/05/10 16:59
*16:59JST テクマトリックス---24年3月期2ケタ増収増益、売上収益および各段階利益が過去最高を計上 テクマトリックス<3762>は9日、2024年3月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比16.0%増の533.03億円、営業利益が同14.7%増の58.50億円、税引前利益が同15.6%増の58.54億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同20.0%増の35.40億円となった。

情報基盤事業の売上収益は前年同期比19.5%増の350.05億円、営業利益は同28.6%増の39.73億円と売上収益、営業利益ともに過去最高となった。当年度の業績は、サブスクリプション型のクラウド型セキュリティ対策製品の受注も含め、新規案件の受注が好調に推移した。売上収益は、前期までの受注残実績に加え、新規案件の獲得により、順調に増加した。営業利益については、円安の進行、要員数・販管費の増加などの影響をビジネスの伸長で吸収し、前期実績を上回る水準となった。製品別では、ランサムウェア攻撃から守るためのメールセキュリティ対策製品や、セキュリティ意識向上トレーニング、企業や組織に内在する脆弱性を可視化するソリューションなどのセキュリティ対策製品への注目度が高まってきており実績も増加している。

アプリケーション・サービス事業の売上収益は同12.4%増の82.05億円と過去最高となった。営業利益は同2,144.5%増の3.17億円となった。当年度の業績は、受注高、売上収益、営業利益ともに好調で、前期実績を上回った。ここ数年に渡りオンプレミスのライセンスからサブスクリプションへシフトを進めた結果、サブスクリプション売上の積み上がりが、売上収益、営業利益を押し上げる効果に繋がっている。CRM分野では、受注高、売上収益、営業利益すべてにおいて計画値を上回った。また前期からのサブスクリプションの積み上がりにより売上収益は増加しており、営業利益は前期実績を大きく上回った。ソフトウェア品質保証分野では、車載分野でのテストツールの需要が旺盛で前期受注実績を上回った。また、前々期からのサブスクリプションの積み上がりにより、受注高、売上収益、営業利益すべてにおいて計画値を上回った。ビジネスソリューション分野では、受注高、売上収益、営業利益すべてにおいて計画値を上回った。独立行政法人向け等の開発や保守実績の積上げにより、営業利益は前期比で大幅に改善している。新規事業であるEdTech分野では、私立先進校への導入が進んだ。公立校への同社クラウドサービスの導入を拡大するため、自治体の教育委員会向けの営業活動を強化している。受注、売上共に順調に推移しているが、更なる製品開発への投資、営業・マーケティング要員や導入作業に携わる技術要員を増強するなど積極投資を継続した結果、営業損失は拡大した。

医療システム事業の売上収益は同8.0%増の100.92億円、営業利益は同21.8%減の15.59億円となった。当年度の業績は、連結子会社PSP(本社:東京都港区)の医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積の契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注できている。また、一般の患者をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、医療機関、AIベンチャー・外部企業との連携による共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果を上げている。前々年度末に前年度夏期賞与の引当不足を費用計上した結果として、前年度の営業利益が引き上げられたことの反動減や、PSPにおいて、2023年4月より人事制度を統一したことにより有給休暇やリフレッシュ休暇の費用計上を行ったことでIFRS調整が発生したこと、および医用画像管理システム(PACS)のクラウドシフトによる短期的な売上収益の減少により、営業利益は前期比で減少したが、受注高、売上収益、営業利益すべてにおいて計画値を上回った。

2025年3月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比10.7%増の590.00億円、営業利益は同11.1%増の65.00億円、税引前利益は同9.5%増の64.10億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同10.7%増の39.20億円を見込んでいる。

<HH>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
2,441.0
(12/18)
-22.0
(-0.89%)