日本麻、前期経常を46％上方修正・20期ぶり最高益、配当も1円増額

　日本製麻 <3306> [東証Ｓ] が5月10日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2000万円→3億2100万円(前の期は1億7800万円)に45.9％上方修正し、増益率が23.6％増→80.3％増に拡大し、20期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の7800万円→1億7900万円(前年同期は9100万円)に2.3倍増額し、一転して96.7％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の3円→4円(前の期は3円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）連結業績　2024年３月期通期連結業績につきましては、マット事業の海外連結子会社が新規開拓先の出荷数量を伸ばしたことにより増収増益となりました。また為替相場において円安が更に進行し有利に影響したため、前回発表した業績予想を上回る見込みです。これにより通期連結業績予想を修正いたします。（２）個別業績　2024年３月期通期個別業績につきましては、全社的な人材採用や通信インフラ等の整備を行った影響に加え、産業資材事業の主力商品である黄麻商品について、取引先における在庫調整の影響などが継続したため減収となりました。また、下期に回復を見込んだ食品事業についてもエネルギーや原材料価格の高騰、物流コストの増加の影響により想定したほどの収益には至らず、通期個別業績予想を修正いたします。

　　当社は収益状況に対応した配当を行うことを基本とし、配当性向の維持・向上並びに将来の事業展開に備えるための内部留保を勘案して決定する方針をとっております。　2024年３月期の期末配当につきましては、直近の業績予想及び財務状況等を総合的に勘案し、１株当たり４円の配当に修正いたします。（注）上記の業績予想は、本資料の作成時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により、本予想数値と異なる可能性があります。