◆ さらに“上値模索”… - 一時“156円手前”へ
昨日の「日銀会合の主な意見」では“ややタカ派寄り”の発言が散見されたことで、公表直後は“円買い”の反応を見られました。
ただ「日米金利格差は当面高止まり」との思惑は如何ともしがたく、次第に“ドル買い”が優勢となっていきました。
鈴木財務相等から「円安けん制発言」が入ったものの、欧州タイムにかけてドル円は“156円ギリギリ(高値は155.952円)”へと押し上げられています。
一方、昨日発表の「米新規失業保険申請件数」は“昨年8月以来の最高(23.1万件)”と悪化しました。
このため「米年内利下げ」への思惑が持ち直す格好となり、“155.70-156.00円”に展開する「ドル売りオーダー」をこなしきるには至りませんでした。
こうして「下値は堅いが上値も重い」を地で往く展開となり、“155円前半”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ ただ“決定打に欠く”とあっては…?
こうして前週末に進行した「円買い介入」と見られる動きに対して、今週は“ポジション調整(巻き戻す)”的な動きが目立っています。
ただしあくまでも“ポジション調整”と見られるだけに、積極的な売買は手控えられているのが実状といえます。
「日米金利格差は当面高止まり」との思惑が後退しない以上、“ドル買い”は進行しやすいと見るのが自然といえます。
ただ「米年内利下げ」に対する思惑は“揺れ動き”こそしているものの、“決定打に欠く”は否めないところがあります。
そうなると次なるポイントである“156.026円(同50%戻し)”を窺うには、やはり材料不足と見ざるを得ない…?
特に本日は、イベント週を控えた週末でもあります。
“もう一段の上値模索”が継続する可能性は高いとは見るものの、引き続き“上値の重さ”がより意識される展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.010(4/29~5/3の61.8%戻し、大台)
156.678(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:156.300(+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:156.026(4/29~5/3の50%戻し、5/9高値、大台)
上値3:155.891(ピボット1stレジスタンス)
上値2:155.791(5/9高値後の76.4%戻し)
上値1:155.691(5/9高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:155.467(日足・一目均衡表基準線)
下値1:155.165(5/9安値)
下値2:155.090(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:155.000(大台、5/3~5/9の23.6%押し)
下値4:154.918(日足・一目均衡表転換線)
下値5:154.741(ピボット2ndサポート)
154.504(5/8安値)
154.387(5/3~5/9の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
154.000(大台)
153.902(5/3~5/9の50%押し)
《10:50》
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