霞ヶ関キャピタル Research Memo(3):2024年8月期第2四半期は、売上・利益ともに過去最高を更新

配信元:フィスコ
投稿:2024/05/02 13:33
*13:33JST 霞ヶ関キャピタル Research Memo(3):2024年8月期第2四半期は、売上・利益ともに過去最高を更新 ■業績動向

1. 2024年8月期第2四半期の業績概要
2024年8月期第2四半期累計期間における日本経済は、長らく続いたデフレから本格的な脱却が期待される一方、実質賃金が下落を続けるなどスタグフレーションの懸念も見られる。霞ヶ関キャピタル<3498>の主たる事業領域である不動産市場においては、国土交通省の不動産価格指数は高い水準で推移している一方、東証REIT指数は2024年1月下旬から下落基調にあり、金利上昇への警戒感も含む市況となっている。

このような状況のなか、同社は引き続き社会的潮流に着目した成長性及び社会的意義のある事業分野への投資及びコンサルティングに注力するとともに、投資機会の創出及び投資案件の収益最大化に努めた。その結果、2024年8月期 第2四半期累計期間の連結業績は、売上高20,817百万円(前年同期比26.2%増)、営業利益1,991百万円(同38.5%増)、経常利益1,940百万円(同53.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,292百万円(同58.2%増)と大幅な増収増益決算となり、過去最高の売上高・利益を達成した。

同社ではいずれの事業領域でもバランス良く活動しているが、好決算の理由は、主力事業の物流事業とホテル事業が順調に拡大し、販売用不動産の売却が増加したことである。また、海外事業で売却を計上したことも、増収増益に貢献した。

営業利益は、さらなる成長に向けた積極採用による組織体制の強化や海外への事業展開に伴い販管費が同73.3%増となったものの、売上総利益が同60.5%増となり、大幅な増益となった。また、経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が高いのは、営業外収益として為替差益328百万円を計上したためである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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