オリコン、前期経常を一転7％減益に下方修正、配当は2円増額

　オリコン <4800> [東証Ｓ] が4月26日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→15.8億円(前の期は16.9億円)に11.8％下方修正し、一転して6.5％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の10.8億円→8.7億円(前年同期は8.6億円)に19.5％減額し、増益率が25.8％増→1.3％増に縮小する計算になる。

　同時に、期末一括配当を従来計画の27円→29円(前の期は27円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社グループのモバイル事業の収益のほか、主要ビジネスであるコミュニケーション事業を構成する顧客満足度(CS)調査事業およびニュース配信・PV事業の収益がいずれも前期実績を下回って推移したことから、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が、いずれも前回予想に対して下回る結果となりました。

　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題の一つと位置づけ、可能な限り安定した配当を継続して実施することを基本方針としております。当期におきましては、上記方針と当社の財務状況や今後の経済環境、株式市場が重視する諸指標等を総合的に勘案し、より株主還元を進めるため、期末配当を１株につき29円に修正いたします。（注）上記の予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因により異なる場合があります。