スペインが支援要請

Ｇ7緊急電話会議開催の理由

　今夜、Ｇ7財務相・中銀総裁による、緊急電話会議が行われ、スペイン問題が議題になると、昨日、報じられました。タイミングと云い、議題と云い、やや違和感を感じるものでしたが、先程、スペインが、ＥＵに対して、銀行への支援を要請した事で、会議開催の謎が解けた感じです。
　スペインがこのタイミングで支援要請と云うのもややサプライズでしたから、ユーロは対ドル、対円ともに現在、売り込まれています。その影響から、ドル円も一時連れ安となり、78.10円近辺まで下落しました。

安住財務相は介入の容認を求めるのか？

　しかし、このスペインの支援要請表明により、今夜のＧ7では、スペインへの支援方法や、ＥＦＳＦやＥＳＭによる役割に関する議論に終始する事となりそうです。この為、安住財務相が、急激な円高と株安による日本経済の窮状を訴えて、介入の容認を求めるのは難しくなったと見るべきでしょう。そう考えれば、ドル円の78円台後半は買い難い状況となり、今日も、78円台前半での揉み合いがこのまま継続すると見るべきだと思います。