現在は「居心地のいい価格帯」での推移
【注目ポイント】「1.35360カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.36000カナダドル」付近までの戻り
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.34630カナダドル」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.34630~1.36000カナダドル」
【注目材料】米国およびカナダの3月雇用統計
今年の1月半ば以降、凡そ2カ月半に及ぶ期間においてボックス圏相場(上図黄色四角枠)での推移となっている米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)。本稿執筆(5日)時点のローソク足は、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近での推移となっていることから、現在のドルカナダは「居心地のいい価格帯にある」と捉えて良いでしょう。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日および200日MAが横ばいでの推移となっていること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の下方に青色雲(=先行スパン、サポート帯)があること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂する状態(上図青色点線丸印)であることから、現在のドルカナダ・日足チャートは、上下方向性の乏しいレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
足もとの注目ポイントは・・・上述した、21日MAをメドとする「1.35360カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.35360カナダドル」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「小反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・+1σライン(≒1.35720カナダドル)超え」や「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「1.36000カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りとなりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.35360カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「もう一段の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「200日MA(≒1.35000カナダドル)割れ」や「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「1.34630カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下のドルカナダは方向感を模索するレンジ相場主体の相場付きが継続する中、当面※は「1.34630~1.36000カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。) よって、当該レンジにトラリピを仕掛けるのも一案でしょう。
足もとでは、日本時間午後9時30分に発表される米国およびカナダの3月雇用統計結果がドルカナダの相場動意となりそうです。
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