関通、前期最終を87%下方修正

配信元:株探
投稿:2024/03/29 16:00
 関通 <9326> [東証G] が3月29日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年2月期の連結最終利益を従来予想の3億8700万円→4900万円(前の期は6億2800万円)に87.3%下方修正し、減益率が38.4%減→92.2%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2億7200万円の黒字→6600万円の赤字(前年同期は5億1500万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2023年9月15日に公表いたしました「2024年2月期第2四半期連結業績予想の修正に関するお知らせ」に記載いたしました通り、上期は営業利益・経常利益・親会社に帰属する四半期純利益とも順調に推移し上方修正となりました。下期も売上高に関しては物流サービス事業が順調に伸長し計画を超える結果となりましたが、国内賃金上昇に伴い人件費が大幅に急上昇したことによる利益への影響額が大きく、またITオートメーション事業においてクラウドトーマスの新規契約の大型化により、月額利用料発生への期間の長期化も影響し、営業利益・経常利益とも未達という結果になりました。また、クラウドトーマスの改廃による旧バージョンの除却及び使用しなくなった物流機器の除却を実行することにより、親会社株主に帰属する当期純利益も未達となりました。[売上総利益]物流サービス事業、特に倉庫内で作業する人員の原価は日本国内の賃金上昇の影響を受け下期大幅に拡大した結果、計画に対して、特に派遣関連費用で184百万円の増加となりました。この結果を踏まえ、すでに全拠点でお客様に対しての作業費の値上げ交渉を始めております。ITオートメ―ション事業においてはクラウドトーマスの新規契約数は増加しておりますが、お客様の規模の大型化により設計・テストにかかる時間が大幅に長くなり、月額利用料の発生が数か月遅くなるケースも増えました。現在、お客様の規模に対応するべくクラウドトーマスのバージョンアップ開発に成功しており、より一層ご安心してご利用いただける環境の提供を可能としております。この結果、売上総利益率は12.2%と計画に対して2.7ポイント低下いたしました。[親会社株主に帰属する当期純利益]クラウドトーマスのバージョンアップ開発成功に伴う旧バージョン除却により179百万円の計上、ならびに物流センター内における特定機器の使用終了に伴う除却により129百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は49百万円と計画未達となりました。[配当予想について]2024年2月29日を基準日とする剰余金の配当(期末配当金)については、当期の業績及び財務体質の状況を勘案しまして、直近に公表されている配当予想からの修正はございません。
配信元: 株探

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