ヤマノHD、今期経常を57%下方修正、配当も無配転落

配信元:株探
投稿:2024/03/15 15:00
 ヤマノホールディングス <7571> [東証S] が3月15日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の2億3000万円→1億円(前期は2億8600万円)に56.5%下方修正し、減益率が19.6%減→65.0%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2億2600万円→9600万円(前年同期は1億4600万円)に57.5%減額し、一転して34.2%減益計算になる。

 業績悪化に伴い、従来1.5円を計画していた期末一括配当を見送り、3期ぶりに無配転落(前期は1.5円)とする方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 売上高につきましては、前期に報告セグメントとした教育事業については期初より計画を上回って推移しております。一方で、売上構成比で約7割を占める主力の和装宝飾事業において、コロナ禍後の本格的な回復を下期以降に見込んでおりましたが、物価の継続的な上昇による消費者心理の低下から顧客単価が下がっていることに加えて、受注商品の引き渡しの遅れも見込まれる状況です。また、美容事業及びDSM事業が繁忙期である3月商戦において苦戦していることや、リユース事業での冬物商戦が不調であったことから、前回予想を下回る見込みです。利益面につきましては、教育事業は期初の想定を上回る見込みですが、売上高減少による売上総利益の減少(特に粗利率の高い和装宝飾事業、リユース事業が大きく影響する見込み)及び売上の挽回を図った積極的な販売施策の強化による販促費の増加が見込まれています。加えて、2023年12月に実施した株式会社灯学舎の株式取得に伴うM&A関連のコストが発生すること等から、前回予想を下回る見込みです。

 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題のひとつとして位置づけており、安定的な配当の維持を基本方針としつつ、業績や今後の事業展開並びに内部留保の状況等を総合的に勘案しながら成果配分を行うことを基本方針としております。2024年3月期の期末配当予想につきましては、先行き不透明な経営環境において、今回の通期業績予想の修正を踏まえ、内部留保の充実及び今後の事業展開等を総合的に勘案し、誠に遺憾ではございますが、当初予想の1株当たり1.5円から無配とさせていただく予定です。株主の皆様には、深くお詫びを申し上げるとともに、早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
配信元: 株探

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