坪田ラボ、今期最終を一転赤字に下方修正、対純資産で58%の赤字

配信元:株探
投稿:2024/02/08 16:00
 坪田ラボ <4890> [東証G] が2月8日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の0.2億円の黒字→11.3億円の赤字(前期は0.9億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を57.9%毀損する規模となった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の最終損益も従来予想の3.1億円の黒字→8.3億円の赤字(前年同期は0.1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社として、当初TLG-005(※1)の特定臨床研究の終了および実施許諾契約に伴う契約一時金約6億円(※2)を見込んでいたところ、特定臨床研究が当初予定より遅れ、実施許諾契約の締結が次期にずれる見通しとなりました。また参天製薬株式会社と基本合意契約(※3)を締結していたTLG-001(※4)におきましては、APACを対象地域とした実施許諾契約締結による契約一時金約2億円(※5)を見込んでおりましたが、諸条件について合意に至らず基本合意契約を解約することを本日決定いたしました。 このため売上高は、前回発表予想から801百万円減少する見込みであります。 加えて、次項に記載の契約損失引当金372百万円を売上原価に計上することから、営業利益、経常利益、当期純利益も前回発表予想を下回る見込みとなりました。 参天製薬株式会社との基本合意契約の解約につきましては、2024年2月8日付の当社からの開示「参天製薬株式会社との基本合意契約解約についてのお知らせ」をご参照下さい。※1:TLG-005バイオレットライト技術を用いた、パーキンソン病、うつ病、MCI(軽度認知障害)についての共同研究※2:脳疾患(パーキンソン病、うつ病、MCI(軽度認知障害)のTAM(Total Addressable Market)に基づいて当社が算出した数字※3:基本合意契約   最終的な契約ではなく、パートナー企業と詳細条件につき合意に至った場合に、実施許諾契約を締結※4:TLG-001バイオレットライト技術を用いた、近視進行抑制のための医療機器開発※5:近視のTAM(Total Addressable Market)に基づいて当社が算出した数字契約損失引当金の内容 2026年3月期に終了予定であるTLG-001(国内)の検証的臨床試験およびその後に実施される統計解析(期間は1年を予定)に係る費用が、被験者の組入れ完了まで当初計画より約1年ほど長く時間を要したため、契約金額を超過する見込みとなり、契約損失引当金として372百万円を計上することといたしました。(注)上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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