*12:14JST 坪田ラボ---抗老化候補物質NMN長期内服の安全性に関する論文が学術誌Endocrine Journalに掲載
坪田ラボ<4890>は24日、同社代表の坪田一男氏が慶應義塾大学医学部と実施する共同研究にて、抗老化候補物質Nicotinamide mononucleotide(ニコチンアミド・モノヌクレオチド、以下NMN)が、健康なヒトにおいて長期間安全に内服可能であること、糖代謝改善作用を呈する可能性があることを明らかにし、その研究成果が学術誌「Endocrine Journal」に掲載されたと発表した。
当研究では、40歳以上60歳以下の健康な男性14人を対象に、NMNを8週間、連日朝食前に250mg経口投与した結果、NMNの摂取期間に応じて、末梢臓器(末梢血単核球中)のNAD+量は増加した。血圧、脈拍、体重などに変化を認めず、視力などの目の機能、睡眠の状態にも影響を与えなかった。肝臓や腎臓などの機能をみる血液・尿検査でもNMN内服に起因すると考えられる変化は認められず、経口ブドウ糖負荷試験による耐糖能検査では、インスリンの分泌量が多い3名では、NMNの内服により、その過剰な分泌が是正される可能性が示唆された。これらの結果から、8週間と長期にわたり経口投与されたNMNは、健康成人男性において末梢臓器のNAD+量を増加させ、安全に使用可能であること、耐糖能が軽度でも障害されているヒトにおいては改善効果をもたらす可能性があると考えられた。
今回の臨床研究により、長寿遺伝子「サーチュイン」を活性化するための有力候補の一つと見做されるNMNを健康なうちから長期間ヒトに安全に投与できることが確認され、ヒトにおけるNMNを利用した老化関連疾患の発症予防に向けた栄養学的アプローチによる研究の発展が期待される。
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当研究では、40歳以上60歳以下の健康な男性14人を対象に、NMNを8週間、連日朝食前に250mg経口投与した結果、NMNの摂取期間に応じて、末梢臓器(末梢血単核球中)のNAD+量は増加した。血圧、脈拍、体重などに変化を認めず、視力などの目の機能、睡眠の状態にも影響を与えなかった。肝臓や腎臓などの機能をみる血液・尿検査でもNMN内服に起因すると考えられる変化は認められず、経口ブドウ糖負荷試験による耐糖能検査では、インスリンの分泌量が多い3名では、NMNの内服により、その過剰な分泌が是正される可能性が示唆された。これらの結果から、8週間と長期にわたり経口投与されたNMNは、健康成人男性において末梢臓器のNAD+量を増加させ、安全に使用可能であること、耐糖能が軽度でも障害されているヒトにおいては改善効果をもたらす可能性があると考えられた。
今回の臨床研究により、長寿遺伝子「サーチュイン」を活性化するための有力候補の一つと見做されるNMNを健康なうちから長期間ヒトに安全に投与できることが確認され、ヒトにおけるNMNを利用した老化関連疾患の発症予防に向けた栄養学的アプローチによる研究の発展が期待される。
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