*15:44JST RSテクノ Research Memo(4):半導体市場が調整局面に入るなかでもウェーハ再生事業はフル稼働状況が続く
■RS Technologies<3445>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) ウェーハ再生事業
ウェーハ再生事業の売上高は前年同期比15.8%増の15,045百万円(内部売上高または振替高含む、以下同様)、営業利益は同14.2%増の5,973百万円となった。減価償却費や燃料費の増加により営業利益率は同0.6ポイント低下の39.7%となったものの、半導体市場が全体的に調整に入っているなかでは堅調に推移した印象だ。主力となる12インチウェーハの売上比率(数量ベース)を仕向け地別で見ると、台湾向けが前期の40.4%から53.2%と初めて50%を超えたほか欧州向けも同6.1%から11.8%に上昇した。一方、メモリメーカーの顧客がいる日本向けが同32.6%から26.4%に、米国向けが同13.3%から4.9%にそれぞれ低下し、中国向けも一部製品のSGRSへの移管影響もあって同7.0%から2.5%に低下した。価格面では、従来と基調に変化はなく若干の値上がり傾向が続いたようだ。
四半期ベースの動きを見ると、第3四半期は前四半期比で11.4%増の5,376百万円、営業利益で同36.0%増の2,366百万円と過去最高を更新した。国内、台湾工場ともに旺盛な需要に対応するため、段階的に12インチ再生ウェーハの生産能力を増強してきた効果が出た。半導体市場全体が低迷するなかで、再生ウェーハの需要が伸びているのは、再生ウェーハの需要が半導体出荷と必ずしも連動しない点が挙げられる。半導体メーカーが製造ラインに投入するウェーハのうち2割前後は検査用のモニタ用ウェーハ(8割程度が再生ウェーハを使用)である。半導体需要が調整局面にある時は、プライムウェーハの投入量を減らしてモニタ用ウェーハの投入量を増やし、品質改善などに取り組む傾向にあり、底堅い需要につながっていると見られる。
(2) プライムウェーハ事業
プライムウェーハ事業の売上高は前年同期比14.3%減の15,221百万円、営業利益は同28.8%減の3,421百万円と減収減益となり、営業利益率も27.1%から22.5%に低下した。プライムウェーハは6インチ、8インチともに堅調に推移したものの、前期に急増したシリコンインゴット・消耗部材の需要が半導体市場の環境変化により減少したのが要因だ。四半期ベースの売上推移を見ると2022年12月期第2四半期の6,522百万円をピークに、2023年12月期第3四半期は4,988百万円と8割弱の水準まで落ち込んだが、プライムウェーハについては数量ベースで前四半期比10%増と順調に増加しており、フル稼働の状況となっている。前四半期比で売上高は6.7%減、営業利益で46.0%減と落ち込んだが、第2四半期に一時的に回復したシリコンインゴット・消耗部材の落ち込みによる。ただ、シリコンインゴット・消耗部材の売上水準としては下げ止まったとの認識だ。
(3) 半導体関連装置・部材等事業
半導体関連装置・部材等事業の売上高は前年同期比21.7%増の10,253百万円、営業利益は同30.2%増の837百万円と過去最高を更新した。営業体制の強化により、仕入販売となる半導体関連装置でレーザーダイオードが海外における新規顧客開拓により伸長した。また、子会社のユニオンエレクトロニクスソリューションによるパワー半導体の仕入販売も好調で増収増益に寄与した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 事業セグメント別動向
(1) ウェーハ再生事業
ウェーハ再生事業の売上高は前年同期比15.8%増の15,045百万円(内部売上高または振替高含む、以下同様)、営業利益は同14.2%増の5,973百万円となった。減価償却費や燃料費の増加により営業利益率は同0.6ポイント低下の39.7%となったものの、半導体市場が全体的に調整に入っているなかでは堅調に推移した印象だ。主力となる12インチウェーハの売上比率(数量ベース)を仕向け地別で見ると、台湾向けが前期の40.4%から53.2%と初めて50%を超えたほか欧州向けも同6.1%から11.8%に上昇した。一方、メモリメーカーの顧客がいる日本向けが同32.6%から26.4%に、米国向けが同13.3%から4.9%にそれぞれ低下し、中国向けも一部製品のSGRSへの移管影響もあって同7.0%から2.5%に低下した。価格面では、従来と基調に変化はなく若干の値上がり傾向が続いたようだ。
四半期ベースの動きを見ると、第3四半期は前四半期比で11.4%増の5,376百万円、営業利益で同36.0%増の2,366百万円と過去最高を更新した。国内、台湾工場ともに旺盛な需要に対応するため、段階的に12インチ再生ウェーハの生産能力を増強してきた効果が出た。半導体市場全体が低迷するなかで、再生ウェーハの需要が伸びているのは、再生ウェーハの需要が半導体出荷と必ずしも連動しない点が挙げられる。半導体メーカーが製造ラインに投入するウェーハのうち2割前後は検査用のモニタ用ウェーハ(8割程度が再生ウェーハを使用)である。半導体需要が調整局面にある時は、プライムウェーハの投入量を減らしてモニタ用ウェーハの投入量を増やし、品質改善などに取り組む傾向にあり、底堅い需要につながっていると見られる。
(2) プライムウェーハ事業
プライムウェーハ事業の売上高は前年同期比14.3%減の15,221百万円、営業利益は同28.8%減の3,421百万円と減収減益となり、営業利益率も27.1%から22.5%に低下した。プライムウェーハは6インチ、8インチともに堅調に推移したものの、前期に急増したシリコンインゴット・消耗部材の需要が半導体市場の環境変化により減少したのが要因だ。四半期ベースの売上推移を見ると2022年12月期第2四半期の6,522百万円をピークに、2023年12月期第3四半期は4,988百万円と8割弱の水準まで落ち込んだが、プライムウェーハについては数量ベースで前四半期比10%増と順調に増加しており、フル稼働の状況となっている。前四半期比で売上高は6.7%減、営業利益で46.0%減と落ち込んだが、第2四半期に一時的に回復したシリコンインゴット・消耗部材の落ち込みによる。ただ、シリコンインゴット・消耗部材の売上水準としては下げ止まったとの認識だ。
(3) 半導体関連装置・部材等事業
半導体関連装置・部材等事業の売上高は前年同期比21.7%増の10,253百万円、営業利益は同30.2%増の837百万円と過去最高を更新した。営業体制の強化により、仕入販売となる半導体関連装置でレーザーダイオードが海外における新規顧客開拓により伸長した。また、子会社のユニオンエレクトロニクスソリューションによるパワー半導体の仕入販売も好調で増収増益に寄与した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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