*13:43JST 山田コンサル Research Memo(3):持ち越していたファンド投資株式の売却等により、大幅な増収増益
■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
山田コンサルティンググループ<4792>の2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比69.2%増の11,463百万円、営業利益は同109.5%増の1,580百万円、経常利益が同78.3%増の1,621百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同104.6%増の1,275百万円で増収増益となり、売上高は過去最高を更新した。2023年3月期から持ち越していたファンド投資先株式の売却等により投資事業で売上高3,974百万円、売上原価3,200百万円を計上したことにより、売上高及び売上原価が前年同期に比べて大幅に増加した。
2. セグメント別の業績
(1) コンサルティング事業
2024年3月期第2四半期の売上高は前年同期比11.5%増の7,494百万円、営業利益は、同21.7%増の926百万円で増収増益となった。「経営コンサルティング事業」「事業承継コンサルティング事業」については、案件相談・受注が引き続き堅調に推移した。「M&Aアドバイザリー事業」においても国内M&A市場が活況となり、M&A案件の引合件数や受注件数が堅調に推移したことから順調な業績となった。各サービスの好調な業績により、2024年3月期第2四半期までに着実に受注を積み上げ、過去最高の売上高を達成した。一方で、人件費やシステム関連費用増加に伴い、営業利益の進捗率は33.6%に留まっているものの計画どおり推移している。
(2) 投資事業
2024年3月期第2四半期の投資事業の業績は、売上高が前年同期比6,850.3%増の3,974百万円、営業利益は657百万円(前年同期は6百万円の損失)となった。前期持越分を含む未上場株式投資事業においてファンド投資先株式を売却できたことや、不動産投資事業において投資不動産の売却益を計上できたことで、大幅な増収増益となった。2024年3月期に予定していた主要案件の売却が同第2四半期までに実現したため営業利益の進捗率87.6%と高水準であるが、通期は計画どおりの着地を見込んでいる。
3. 財務状況
(1) 貸借対照表
2024年3月期第2四半期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期末比2,141百万円減少の15,149百万円となった。要因としては、現金及び預金が1,129百万円、売掛金が80百万円、営業投資有価証券が3,216百万円それぞれ減少したことなどがある。固定資産は同202百万円減少の2,707百万円で、大きな要因は投資その他資産263百万円の減少によるものである。流動負債は、前期末比3,135百万円減少の1,950百万円となった。短期借入金2,501百万円の減少などによる。固定負債はほぼ横ばいの101百万円となり、負債合計は同3,136百万円減少の2,051百万円となった。株主資本は、同673百万円増加の15,333百万円、純資産合計は同792百万円増加の15,804百万円、負債純資産合計は同2,344百万円減少の17,856百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
山田コンサルティンググループ<4792>の2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比69.2%増の11,463百万円、営業利益は同109.5%増の1,580百万円、経常利益が同78.3%増の1,621百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同104.6%増の1,275百万円で増収増益となり、売上高は過去最高を更新した。2023年3月期から持ち越していたファンド投資先株式の売却等により投資事業で売上高3,974百万円、売上原価3,200百万円を計上したことにより、売上高及び売上原価が前年同期に比べて大幅に増加した。
2. セグメント別の業績
(1) コンサルティング事業
2024年3月期第2四半期の売上高は前年同期比11.5%増の7,494百万円、営業利益は、同21.7%増の926百万円で増収増益となった。「経営コンサルティング事業」「事業承継コンサルティング事業」については、案件相談・受注が引き続き堅調に推移した。「M&Aアドバイザリー事業」においても国内M&A市場が活況となり、M&A案件の引合件数や受注件数が堅調に推移したことから順調な業績となった。各サービスの好調な業績により、2024年3月期第2四半期までに着実に受注を積み上げ、過去最高の売上高を達成した。一方で、人件費やシステム関連費用増加に伴い、営業利益の進捗率は33.6%に留まっているものの計画どおり推移している。
(2) 投資事業
2024年3月期第2四半期の投資事業の業績は、売上高が前年同期比6,850.3%増の3,974百万円、営業利益は657百万円(前年同期は6百万円の損失)となった。前期持越分を含む未上場株式投資事業においてファンド投資先株式を売却できたことや、不動産投資事業において投資不動産の売却益を計上できたことで、大幅な増収増益となった。2024年3月期に予定していた主要案件の売却が同第2四半期までに実現したため営業利益の進捗率87.6%と高水準であるが、通期は計画どおりの着地を見込んでいる。
3. 財務状況
(1) 貸借対照表
2024年3月期第2四半期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期末比2,141百万円減少の15,149百万円となった。要因としては、現金及び預金が1,129百万円、売掛金が80百万円、営業投資有価証券が3,216百万円それぞれ減少したことなどがある。固定資産は同202百万円減少の2,707百万円で、大きな要因は投資その他資産263百万円の減少によるものである。流動負債は、前期末比3,135百万円減少の1,950百万円となった。短期借入金2,501百万円の減少などによる。固定負債はほぼ横ばいの101百万円となり、負債合計は同3,136百万円減少の2,051百万円となった。株主資本は、同673百万円増加の15,333百万円、純資産合計は同792百万円増加の15,804百万円、負債純資産合計は同2,344百万円減少の17,856百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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