ファインデクス Research Memo(8):2023年12月期は大幅増収増益予想を据え置き、さらに上振れ余地

配信元:フィスコ
投稿:2024/01/15 14:48
*14:48JST ファインデクス Research Memo(8):2023年12月期は大幅増収増益予想を据え置き、さらに上振れ余地 ■今後の見通し

● 2023年12月期の業績見通し
ファインデックス<3649>の2023年12月期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が前期比11.5%増の5,065百万円、営業利益が同27.7%増の1,313百万円、経常利益が同26.0%増の1,330百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.7%増の923百万円としている。医療ビジネスの拡大により大幅増収増益を見込んでいる。セグメント別の計画は、医療ビジネスの売上高が同8.1%増の4,705百万円で営業利益が同2.4%増の1,298百万円、公共ビジネスの売上高が同32.2%増の160百万円で営業利益が13百万円(前期は33百万円の損失)、ヘルステックビジネスの売上高が同189.9%増の200百万円で営業利益が2百万円(前期は205百万円の損失)としている。医療ビジネスでは主力の画像ファイリングシステム「Claio」を中心に新規・追加導入の増加、パッケージの拡販、新たなビジネスモデルへの取り組みを推進する。公共ビジネスでは公文書管理・電子決裁システム「DocuMaker Office」の拡販と月額利用料収入の積み上げを推進する。ヘルステックビジネスでは視線分析型視野計「GAP」「GAP-screener」の販売計画遅れの巻き返しを図るべく、販売パートナーとの協業を強化する方針だ。

通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が68.6%(医療ビジネスが70.6%、公共ビジネスが70.1%、ヘルステックビジネスが20.5%)、営業利益が60.7%、経常利益が61.7%、親会社株主に帰属する当期純利益が61.5%とやや不足感があるように見えなくない。しかしながら、年末年始にシステム検収が集中する傾向が強く、期初時点で下期偏重の計画(売上高は上期2,145百万円で下期2,920百万円、営業利益は上期322百万円で下期991百万円)となっており、おおむね順調に推移していると判断して良いだろう。さらに、新規・追加導入病院数の増加に伴ってストック収益が増加基調であること、第3四半期に成長が加速していること、第3四半期末時点の受注残高が過去最高水準であることなどを勘案すれば、上振れ余地があると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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