*16:07JST インタートレ Research Memo(7):2024年9月期はヘルスケア事業の成長に期待
■今後の見通し
1. 2024年9月期の業績見通し
インタートレード<3747>の2024年9月期の業績は、売上高2,200百万円(前期比9.4%増)、営業利益150百万円(同24.8%減)、経常利益12百万円(同583.9%増)を計画している。売上高について、増収要因はヘルスケア事業によるもので、金融ソリューション事業では大型案件の受注予定があるものの計画には織り込んでいないため横ばいとなり、ビジネスソリューション事業は微増を見込んでいる。
ヘルスケア事業では、2024年9月期中に「ITはなびらたけ」サプリメントを機能性表示食品とする計画であり、機能性表示を行うことで、消費者に対してより訴求を行うことができ、業績への寄与が期待できると弊社では考えている。
デジタルアセットマーケッツの収益化の見込みは不透明なため、投資損失による当期純利益の下押しの状況は続く見通しである。ただし、世界で新技術を使った金融サービスが広がるなか、デジタルアセットマーケッツの収益化が一端でも実現できれば同社の利益に大きく貢献すると、弊社では考えている。
2. 今後の経営計画
デジタルアセットマーケッツは、ゴールドやシルバーの価格に連動するジパングコインの取引所を運営している。ビットコインとは異なり、ボラティリティが低く決済に向いているため、今後の利用拡大が見込まれており、デジタルアセットマーケッツの成長性に対する期待度は高い。なお、創成期にあるため、当面投資が先行することは想定済みである。
同社は、市場拡大が見込まれるブロックチェーン市場において株式をトークン化した場合、その取引に向けた大規模なシステム刷新のニーズが発生することを予想している。またデジタル通貨による即時決済に関連したシステム需要も視野に入っている。課題であるエンジニア確保を含め、システム刷新需要の取り込みに向けた準備を進め、事業領域の拡大を推進する。
ヘルスケア事業は当初、金融システム開発を主業とする企業が異業種に参入することについて顧客や銀行から懸念されたが、大学との共同研究等による実績を積み重ねることで認知度が向上し、信頼を獲得してきている。現時点では軌道に乗ったとは言えないものの、まずは「ITはなびらたけ」の機能性表示食品化により収益を安定させ、その後は拡大するヘルスケア市場で需要が見込まれる新素材の発掘等を推進することにより、成長性が期待されると弊社では考えている。
同社では、将来的にヘルスケア事業の売上高を全体の30%程度にまで引き上げることを目標としており、中国向け化粧品販売に高い実績のあるアクシージアとの提携により化粧品分野での研究開発を進めていく。なお、従業員については、顧客サービスを充実させるとともに、システム開発の内製化を促進するため、積極的に採用し、現在の100名程度から増員して、事業領域の拡大を推進する計画である。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2024年9月期の業績見通し
インタートレード<3747>の2024年9月期の業績は、売上高2,200百万円(前期比9.4%増)、営業利益150百万円(同24.8%減)、経常利益12百万円(同583.9%増)を計画している。売上高について、増収要因はヘルスケア事業によるもので、金融ソリューション事業では大型案件の受注予定があるものの計画には織り込んでいないため横ばいとなり、ビジネスソリューション事業は微増を見込んでいる。
ヘルスケア事業では、2024年9月期中に「ITはなびらたけ」サプリメントを機能性表示食品とする計画であり、機能性表示を行うことで、消費者に対してより訴求を行うことができ、業績への寄与が期待できると弊社では考えている。
デジタルアセットマーケッツの収益化の見込みは不透明なため、投資損失による当期純利益の下押しの状況は続く見通しである。ただし、世界で新技術を使った金融サービスが広がるなか、デジタルアセットマーケッツの収益化が一端でも実現できれば同社の利益に大きく貢献すると、弊社では考えている。
2. 今後の経営計画
デジタルアセットマーケッツは、ゴールドやシルバーの価格に連動するジパングコインの取引所を運営している。ビットコインとは異なり、ボラティリティが低く決済に向いているため、今後の利用拡大が見込まれており、デジタルアセットマーケッツの成長性に対する期待度は高い。なお、創成期にあるため、当面投資が先行することは想定済みである。
同社は、市場拡大が見込まれるブロックチェーン市場において株式をトークン化した場合、その取引に向けた大規模なシステム刷新のニーズが発生することを予想している。またデジタル通貨による即時決済に関連したシステム需要も視野に入っている。課題であるエンジニア確保を含め、システム刷新需要の取り込みに向けた準備を進め、事業領域の拡大を推進する。
ヘルスケア事業は当初、金融システム開発を主業とする企業が異業種に参入することについて顧客や銀行から懸念されたが、大学との共同研究等による実績を積み重ねることで認知度が向上し、信頼を獲得してきている。現時点では軌道に乗ったとは言えないものの、まずは「ITはなびらたけ」の機能性表示食品化により収益を安定させ、その後は拡大するヘルスケア市場で需要が見込まれる新素材の発掘等を推進することにより、成長性が期待されると弊社では考えている。
同社では、将来的にヘルスケア事業の売上高を全体の30%程度にまで引き上げることを目標としており、中国向け化粧品販売に高い実績のあるアクシージアとの提携により化粧品分野での研究開発を進めていく。なお、従業員については、顧客サービスを充実させるとともに、システム開発の内製化を促進するため、積極的に採用し、現在の100名程度から増員して、事業領域の拡大を推進する計画である。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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