前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/12/13 05:30

山岡家 <3399>  3,795円 (+700円、+22.6%) ストップ高

 丸千代山岡家 <3399> [東証S]がストップ高。11日の取引終了後、24年1月期の単独業績予想について、売上高を245億円から255億円(前期比36.5%増)へ、営業利益を10億円から18億円(同3.5倍)へ、純利益を5億6000万円から11億5000万円(同2.8倍)へ上方修正したことを好感した買いが流入した。コロナ禍の収束に伴う人流の増加から、第3四半期まで来店客数が対前年比30%台の増加を維持し、既存店売上高が19ヵ月連続で前年を上回って推移していることや、10月に一部商品の価格改定を実施し、コスト管理と業務効率化の取り組みを行った結果、利益率が上昇し、同月には売上高・各利益とも単月で過去最高を記録していることなどが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(2-10月)決算は、売上高186億8600万円(前年同期比42.5%増)、営業利益13億4900万円(同4.1倍)、純利益9億2600万円(同2.8倍)だった。

寿屋 <7809>  1,720円 (+300円、+21.1%) ストップ高

 寿屋 <7809> [東証S]がストップ高。11日の取引終了後にテレビ朝日ホールディングス <9409> [東証P]傘下のテレビ朝日と資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。提携により、オリジナルIP・コンテンツの共同開発や両社の保有するIP・コンテンツを活用したビジネス展開、人事交流を通じた両社のコンテンツ開発・展開力の強化を図る。また、メタバースなど新領域でのビジネス展開にも取り組む構え。資本面では、テレビ朝日が寿屋の複数の既存株主から市場外の相対取引で株式を取得し、寿屋株の12.89%(議決権ベース)を握る筆頭株主となる見通し。

ギグワークス <2375>  687円 (+100円、+17.0%) ストップ高

 ギグワークス <2375> [東証S]がストップ高。株価は前日11日まで7営業日続落と下値模索の動きを強めていたが、12日は満を持してリバウンドに転じた。同社はIT技術者の派遣やシステム開発などを手掛ける。11日取引終了後に発表した23年10月期決算は営業利益が前の期比75%減と大幅減益となったが、株価面では11月中旬以降の下落で織り込みが進んでいたとみられる。続く24年10月期は前期比85%増の2億500万円予想と急回復を見込んでおり、これがポジティブに受け止められている。また、業績悪化を背景に前期の年間配当は4円(前々期は8円)と減配したものの、今期は1円増配となる5円を計画。同日に秋元康氏らと共同出資によるライブエンタメ事業の合弁会社を設立することも発表、これが株価を強く刺激する材料となったようだ。

MHグループ <9439>  220円 (+32円、+17.0%) 一時ストップ高

 エム・エイチ・グループ <9439> [東証S]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高の238円に買われた。11日の取引終了後、NX resort(東京都港区)と九州再生医療細胞培養センター(福岡市東区)が共同開発した幹細胞上清液ヘアケア「PRIVATE DR. STEM HAIR」に監修として参画したと発表しており、これを好材料視した買いが流入した。「PRIVATE DR. STEM HAIR」は、国内最大級の細胞培養加工施設を有する九州再生医療センターが幹細胞上清液を提供し、生活雑貨の企画・製造・販売を行うSMV JAPAN(東京都港区)が製造を行っており、現時点ではNX resortのオンラインストアで販売を行っている。MHグループでは、同製品による業績への影響は軽微としているが、 再生医療を活用したヘアケア商品は大きな可能性を秘めており、同社のプライベートブランド商品においても差別化を図る商品開発につながると期待している。

麻生フオーム <1730>  740円 (+100円、+15.6%) ストップ高

 麻生フオームクリート <1730> [東証S]がストップ高。前日11日まで2営業日連続で値幅制限いっぱいに買われていた。地盤改良工事を得意とする建設会社で、軽量で施工性に優れた気泡コンクリート工事では業界トップの実績を持つ。麻生グループが合計で6割超の同社株式を保有しているが、同社の筆頭株主である麻生(福岡県飯塚市)は、直近1年間で株価を大変貌させた住石ホールディングス <1514> [東証S]の株式を一貫して買い増したことでも注目され、住石HDの43%弱の株式を保有する筆頭株主となっていることがマーケットで話題となった。これが麻生フオームの思惑高につながっている面もあるようだ。

ジェイリース <7187>  1,988円 (+209円、+11.8%)

 東証プライムの上昇率2位。ジェイリース <7187> [東証P]が続急騰。11日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、期末配当を35円から45円へ引き上げると発表したことが好感された。配当性向の水準を30%程度から40%程度に引き上げる配当方針の変更が要因。なお、年間配当予想は80円(前期60円)としている。

■小僧寿し <9973>  21円 (+2円、+10.5%)

 小僧寿し <9973> [東証S]が急伸。11日の取引終了後、株主優待制度を拡充を発表しており、買い材料となったようだ。23年12月末から適用する新制度ではグループ店舗とECサイトで利用可能な優待券(保有株数に応じて500~5000円相当)を贈呈する。また、アプリを活用して優待クーポンを随時発行する予定。

Lドリンク <2585>  4,415円 (+315円、+7.7%)

 東証プライムの上昇率3位。ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が続急伸。12日、同社がオンラインで販売する「強炭酸水 ZAO SODA 500ml 24本」が楽天年間ランキング2023「水・ソフトドリンクジャンル賞」において3年連続で1位となったと発表。販売面へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。今年は「強炭酸水 ZAO SODA 500ml 48本」が同賞で2位となるなど、同社製品が上位を占める形となった。

物語コーポ <3097>  4,235円 (+250円、+6.3%)

 東証プライムの上昇率4位。物語コーポレーション <3097> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、11月度の月次売上高を開示。フランチャイズ店を含めた既存店売上高は前年同月比12.0%増と増収基調を維持しており、評価されたようだ。部門別では「ゆず庵」が同23.0%増、ラーメン部門が同18.4%増と大きく伸びた。焼肉部門は同7.1%増。新店舗を含む全店ベースでは同19.3%増となった。

ザイン <6769>  884円 (+52円、+6.3%)

 ザインエレクトロニクス <6769> [東証S]が4日ぶり急反発。12日、同社製品を搭載した使い捨て4K内視鏡が、米国FDA(食品医薬品局)からクリアランスを取得し、量産を開始したと発表しており、好材料視された。今回FDA承認を取得した使い捨て4K内視鏡は、同社の医療機器顧客が開発した製品。ザイン製1600万画素対応の画像処理プロセッサと、高速情報伝送として4K/8Kテレビ市場で事実上の世界標準となったV-by-One HS技術を用いた製品を搭載しており、量産開始によるザイン業績への寄与が期待されている。

Vテク <7717>  2,584円 (+136円、+5.6%)

 東証プライムの上昇率5位。ブイ・テクノロジー <7717> [東証P]が4日ぶり急反発。11日の取引終了後、子会社ナノシステムソリューションズが、シリコンウエハーの製造歩留まりを飛躍的に改善する業界最高速の結晶欠陥検査装置を出荷開始したと発表しており、好材料視された。結晶欠陥は、ウエハーに加工する前のシリコンのインゴット内部を横断するように発生する欠陥で、これまでの標準的な光学式の検査では検出が難しく、また基板表面を後処理した後に初めて検出可能となることが多いことから、欠陥基板が半導体製造工程に流出した場合、デバイスの製造歩留まりに大きな影響を与えていた。今回ナノシステムソリューションズでは、偏光イメージング技術を用いた独自の結晶検査光学系の開発に成功し、インラインの生産装置として業界最高速のスループットである毎時133枚の検査を実現したとしている。

新光電工 <6967>  5,528円 (+288円、+5.5%)

 東証プライムの上昇率6位。新光電気工業 <6967> [東証P]が続急伸。公開買い付けに関する報道の真偽等の確認のため。

良品計画 <7453>  2,353円 (+121.5円、+5.4%)

 東証プライムの上昇率9位。良品計画 <7453> [東証P]が3日続急伸。11日、11月度の海外売上概況を公表した。直営既存店とオンラインストアの合計売上高は東アジア事業が前年同月比13.1%増、東南アジア・オセアニア事業は同5.1%増、欧米事業では同6.7%増となった。東アジア事業のうち、中国大陸では同15.4%増と2ヵ月ぶりに前年同月を上回った。経済の先行きに対する慎重な見方が広がる中国で大幅な増収を確保したことが、買い安心感をもたらしたようだ。直営全店とオンラインストアの合計では東アジア事業が同26.4%増。うち中国大陸は同28.4%増となった。東南アジア・オセアニア事業は同17.3%増、欧米事業は同4.6%増だった。

ステラファ <4888>  290円 (+10円、+3.6%)

 ステラファーマ <4888> [東証G]が4日ぶり大幅反発。11日の取引終了後、三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]傘下の三菱ケミカルと東京大学とともに、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ポリビニルアルコール(PVA)製剤の実用化に向け、組成・製剤化方法に関する共同研究を開始すると発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。がんの治療方法であるBNCTで用いられるホウ素化合物のボロノフェニルアラニン(BPA)をPVAに結合し、がん細胞での滞留性を大きく向上させた新たなBNCT製品について、保存安定性など課題を解決するために、医薬品添加剤の製造・流通に関する国際認証プログラムである「EXCiPACT GMP」を取得した三菱ケミカルグループを交えて組成・製剤化方法の最適化の研究を進める。

マーチャント <3121>  353円 (+11円、+3.2%)

 マーチャント・バンカーズ <3121> [東証S]が大幅反発。11日の取引終了後、プラスチック循環再生事業を手掛ける循環資源ホールディングス(東京都新宿区)と資本・業務提携することで基本合意したと発表しており、好材料視された。循環資源HDは、そのプロジェクトが資源大手や商社、製鉄などから注目され、これらの企業との業務提携について協議を進めていることから、マーチャントでは社会性や成長性、収益性の高いプロジェクトと判断し、今回の資本・業務提携を判断したという。循環資源HDの第三者割当増資引き受けにより、2~5%程度の資本参加について協議を行うとともに、大手企業などからの発注により循環資源HDが再生油生成プラントを製造・納品する事業に対するプロジェクトファイナンスの実施や、2~10億円程度の投資により、両社共同で関東圏で再生油生成プラントを設置し、再生油を資源大手などに販売するプロジェクトの実施などについて検討するとしている。

F-ブレイン <3927>  556円 (+16円、+3.0%)

 フーバーブレイン <3927> [東証G]が大幅高で3日続伸。12日午前10時ごろ、バルクホールディングス <2467> [名証N]子会社のサイバージムジャパンと提携し、サイバージムが提供するAIプラットフォーム脆弱性診断サービス「ImmuniWeb AI Platform」の取り扱いを24年1月下旬に開始すると発表しており、好材料視された。「ImmuniWeb AI Platform」は、機械学習・RPAの応用により、時間のかかる脆弱性診断を、短時間でコストを抑え実施できるセキュリティー検査プラットフォームで、世界中で4000万件以上のWEBアプリケーション、50万件以上のモバイルアプリケーションなどの多くの診断実績があり、トップクラスの脆弱性データを有しているのが特徴という。F-ブレインでは、サイバーセキュリティーサービスシリーズ「FB SAT」の新たなラインアップとして取り扱いを開始する予定で、今後もサイバージムが提供する各種セキュリティーサービスの取り扱いを拡大することで「FB SAT」のラインアップを拡充するとしている。

タマホーム <1419>  3,670円 (+100円、+2.8%)

 タマホーム <1419> [東証P]が続伸。11日の取引終了後、11月度の受注額が速報ベースで前年同月比12%増となったと発表。今期に入ってからの累計(前年同期比1%増)を上回っており、業況を評価した買いを誘ったようだ。11月度は「建売」が前年同月比30%増と大きく伸び、2ヵ月ぶりに前年同月を上回った。「注文」は同9%増、リフォームは同2%増となった。

ディスコ <6146>  30,940円 (+690円、+2.3%)

 ディスコ <6146> [東証P]が続伸。12日、SiC(炭化ケイ素)やサファイアなどの高硬質素材に向けたチップ分割装置を開発したと発表。EV(電気自動車)に搭載される次世代半導体向け装置の需要増加が期待されるなか、新装置の受注拡大と業績押し上げ効果を見込んだ買いを集めたようだ。SiCやサファイアを使ったウエハーは機械的強度が高く、シリコンウエハーで活用される方法だけでは分割できないことがあった。開発した装置では、低荷重での分割を可能にする新ブレーキング機構を搭載。ブレーキングのためのテープフレームの貼り替えを不要とし、工数やコストの削減につなげた。

グローセル <9995>  692円 (+15円、+2.2%)

 グローセル <9995> [東証P]が3日続伸。同社は 半導体商社で車載マイコン大手のルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]製品を主力に取り扱っている。24年3月期業績は足もと苦戦しているが、自動車生産の回復を背景に来期はV字回復への期待がある。同社株を巡っては、エレクトロニクス商社最大手のマクニカホールディングス <3132> [東証P]子会社のマクニカが1株645円でTOBの実施を予定している。そうしたなか、旧村上ファンドの流れを汲む南青山不動産と共同保有者がが同社の株式5.92%を取得したことが11日に関東財務局に提出された大量保有報告書で分かった。保有目的は「純投資・重要提案行為を行うため」としており、思惑を呼んだようだ。

三井金 <5706>  4,420円 (+90円、+2.1%)

 三井金属鉱業 <5706> [東証P]が4日ぶり反発。SBI証券が11日、三井金の株式について投資判断を「買い」、目標株価を5500円として、新規にカバレッジを開始した。エレクトロニクス市場のボトムアウトを見込むほか、高機能銅箔の需要がAIサーバー向けで増加していると指摘。機能材料事業がけん引する形で25年3月期以降も経常増益が続くと想定する。同証券は三井金の25年3月期の営業利益が415億円になると予想している。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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