チャート上は“下げ止まり”を示唆…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/11/22 11:26

◆ 一時“147円前半”まで下落も… - いわゆる“往って来い”


「米利上げ打ち止め」への思惑が勢いを増す中、昨日は中国当局による「人民元高誘導」も加わりました。
このため米10年債利回りが再び“4.40%割れ”を示現する中、ドル円は“147.139円”へとさらに下落する場面を見せています。

一方で注目のFOMC議事要旨は“タカ派寄り”と捉えられたことで、その後は“148.593円”へと値を戻す動きへと転じました。
いわゆる“往って来い”の商状ですが、これで日足ローソク足では“長い下ヒゲを伴う寄引同時線”を見せただけに、“下げ止まり”を示唆する動きだったともいえます。

◆ “上値模索”への反転は定かではないが…?


明日に「日米休場(日本は勤労感謝の日/米国は感謝祭)」を控えているとあっては、“新たなポジション構築”は手控えられると見るのが自然です。
ただ昨日の動きを踏まえれば、進行してきた“ポジション調整も一巡”と見るのがやはり妥当なところ…。

ここからさらに“流動性は低下”すると見込まれるだけに、“積極的な売買”は手控えられると見るべきでしょう。
このため“上値模索”への反転は定かではありませんが、少なくとも“下値模索は一服”と見たいところです。
そうなると“昨日の調整(反落)”が入るようなことがあると、やはり“買い拾い”で入りたいところ…?

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

150.396(ピボットハイブレイクアウト)
150.233(20日移動平均線)
150.085(11/13~11/21の61.8%戻し)
149.984(11/20高値、大台)
上値5:149.523(11/13~11/21の50%戻し、50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線/転換線、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:149.152(-1σ)
上値3:148.960(11/13~11/21の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値2:148.812(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:148.593(11/21高値)
前営業日終値:148.389
下値1:148.038(11/21安値後の38.2%押し、-2σ、大台)
下値2:147.866(11/21安値後の50%押し)
下値3:147.694(11/21安値後の61.8%押し)
下値4:147.488(ピボット1stサポート)
下値5:147.139(11/21安値)
147.001(9/13-14安値、大台)
146.856(20週移動平均線)
146.611(100日移動平均線、ピボット2ndサポート)
146.441(9/12安値)
146.273(日足・一目均衡表先行スパン下限)
146.000(大台、ピボットローブレイクアウト)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想