“自ずと限界有”…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2023/11/21 11:23

◆ さらにさらに“下落”… - “148円前半”へ


それだけ積み上がっていたということか…。

米10年債利回りが“先週末水準(4.37%)”を下回ることはなかったものの、ドル円は““148.083円”へとさらに下落しました。
「米利上げ打ち止め」への思惑がさらに拡大し、「来春の米利下げ」を囃されたことが影響したと見られるところです。
ただ米感謝祭を控えたスケジュール感ですので、やはり“利益確定売り(ポジション調整)”が進行したと見るのが妥当なところでしょう。

◆ それでも“ポジション調整”の域を出ない…?


「円キャリートレード」がかなり膨らんでいたのは事実ですので、昨日も記したように“もう一段の巻き戻し(円買い戻し)”が進行する可能性はまだあると見るのが自然です。
しかし米10年債利回りは“低下”したとはいえども、米2年債利回りは“高止まり(4.90%前後)”という状況では“自ずと限界有”と見るのが妥当なところでもあります。
特に本日は“タカ派寄り”が意識された10/31-11/1分の「FOMC議事要旨」が予定されていますので、拙速的な“ドル売り(戻し)”は抑制されやすい…?

◆ 安易な決めつけは禁物だが…!?


まだ“下げ止まり”を確認できたわけではありませんので、“底打ち→反発”と安易に決めつけることはできないでしょう。
またストップロスを絡めながらの下落ですので、“もう一段”にも十分に注意しておかなければならないところです。
それでも“あくまでポジション調整”“自ずと限界有”という点は、しっかりと意識しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.430(11/16高値、ピボットハイブレイクアウト)
151.330(+1σ)
151.000(大台、11/13~11/20の76.4%戻し)
150.775(11/17高値、ピボット2ndレジスタンス)
150.445(11/13~11/20の61.8%戻し)
150.320(20日移動平均線)
149.984(11/20高値、日足・一目均衡表基準線/転換線、11/13~11/20の50%戻し、大台)
149.647(週足・一目均衡表転換線)
上値4:149.543(11/13~11/20の38.2%戻し、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:149.273(-1σ)
上値2:149.000(大台、11/13~11/20の23.6%戻し)
上値1:148.652(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:148.399
下値1:148.266(-2σ)
下値2:148.083(11/20安値)
下値3:148.000(大台)
下値4:147.660(ピボット1stサポート)
下値5:147.321(9/21安値、10/3安値、9/1~11/13の61.8%押し)
147.001(9/13-14安値、大台)
146.921(ピボット2ndサポート
146.849(20週移動平均線)
146.573(100日移動平均線)
146.441(9/12安値)
146.000(大台)
145.895(9/11安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
145.795(ピボットローブレイクアウト)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想