◆ 再び“反落”… - “150円半ば”へ
昨日発表された米新規失業保険申請件数も、“弱め(前週比+1.3万件)”となりました。
このため米CPI/PPIにて「米インフレ鈍化」への意識が高まったのに続き、昨日は「雇用環境軟化」も意識される格好となっています。
「米利上げ打ち止め」への思惑はさらに拡大し、米10年債利回り“低下(→4.43%)”につれて、ドル円は“150.286円”へと押し戻されていきました。
一方で「日銀緩和策修正」への道筋は、未だ見えていないだけのが実状といえます。
このため“下値の堅さ”は如何ともしがたく、“150円割れ”を窺うことなく、昨日の取引を終えています。
◆ 「米利上げ局面終了」との思惑はさらに増しているが…?
クックFRB理事は『引き締め不足/引き締め過ぎのバランスが必要』とし、メスター・クリーブランド連銀総裁は『(インフレ2%の)さらなる証拠得るまで、制約的スタンスを維持すべき』と発言をしています。
いずれも“タカ派寄り”といえますが、これは「米利上げ打ち止め」をマーケットが織り込み過ぎると「引き締め効果が薄れる」ことを懸念したと見られるところです。
つまり「米引き締め長期化後退」を否定するものではなく、“金利志向→ドル買い”は抑制されやすいと見るのが妥当といえます。
ただ「日銀緩和策修正」への思惑が増大しない以上、“円売り”は如何ともしがたい…?
“ドル買い+円売り”の片方が失速した格好ですので、ドル円に関しては“これまでのような上値模索”は望むべくもないでしょう。
ただ片方が健在であることを踏まえれば、「ドル売り=円買い」ではないという面があることも、しっかりと認識しておく必要がありそうです。
やや“上値の重さ”が目立ちつつありますが、“頭打ち→反落”と見るのはやはり早計と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
152.485(ピボットハイブレイクアウト)
152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、11/13高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
151.778(11/14高値、+2σ)
上値5:151.430(11/16高値)
上値4:151.341(ピボット1stレジスタンス)
上値3:151.264(+1σ)
上値2:151.000(大台)
上値1:150.913(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:150.724
下値1:150.530(20日移動平均線)
下値2:150.351(日足・一目均衡表基準線)
下値3:150.286(11/16安値)
下値4:150.197(ピボット1stサポート)
下値5:150.022(11/15安値、大台)
149.920(11/7安値)
149.731(-1σ)
149.643(10/3~11/13の50%押し、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
149.470(50日移動平均線)
149.273(11/6安値)
149.160(11/3安値、10/3~11/13の61.8%押し)
149.004(10/31安値、-2σ、9/1~11/13の38.2%押し、大台、ピボットローブレイクアウト)
《10:50》
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