◆ 一転して“巻き戻し”… - “151円半ば”へ急反発
前日のCPIに続き、昨日のPPIも“弱め(前月比-0.5%/前年比+1.3%)”となりました。
ただ米小売売上高が“強め(事前予想を上回り、前月分は上方修正)”となったことで、「米金融引き締め長期化」との思惑後退とは裏腹に“巻き戻し”が先行しています。
一方で東京タイムに発表された「本邦7-9月GDP」は“予想を超すマイナス幅(前期比△0.5%)”を記録し、「日銀金融正常化」への思惑は後退したままとなっています。
このため“ドル買い+円売り”がダブルでかかる格好となり、米国債利回りが“上昇(→4.55%)”に転じる中、ドル円は“151.415円”へと買い戻されていきました。
◆ “下値の堅さ”がより意識された格好だが…?
「米金融引き締め長期化」との思惑後退でも“150円割れ”が示現できなかっただけに、“下値の堅さ”はより意識された格好といえます。
一方、対ユーロで“2008年8月以来”、対豪ドルでは“2022年9月以来”、そして対スイスフランでは“連日の史上最安値”を見せているように、“円売り”は顕著といわざるを得ないのが実状といえます。
そうなると“さらなる上値模索”への期待は募るということになりますが、ここから先は「円買い介入」を意識せざるを得ないだけに…?
“過度もしくは投機的”とはいい難い現状では、そう簡単に「円買い介入」は実施されないとは考えます。
それでも“仕掛け的な動き”はやはり抑制されると見るのが自然であり、少なくとも政府・日銀のお膝元である東京タイムでは“より抑制される”と見られるのが妥当といえます。
欧米タイムに移るとまた話は変わってくるかもしれませんが、本日の米経済指標は昨日までより“一段落ちる”と見られるのも事実です。
目先は“151円台で膠着”、場合によっては“利益確定売り先行”と見ておくべきかもしれませんね。
だからといって“崩れる”とは思っていませんが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値、ピボットハイブレイクアウト)
153.000(大台)
上値5:152.300(90/7/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:152.076(+2σ)
上値3:151.952(22/10/21高値、11/13高値、大台)
上値2:151.850(ピボット1stレジスタンス)
上値1:151.778(11/14高値)
前営業日終値:151.371
下値1:151.278(+1σ)
下値2:151.000(大台)
下値3:150.883(11/15安値後の38.2%押し)
下値4:150.719(11/15安値後の50%押し)
下値5:150.590(日足・一目均衡表転換線、11/15安値後の61.8%押し)
150.514(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
150.351(日足・一目均衡表基準線)
150.022(11/15安値、大台)
149.920(11/7安値)
149.643(10/3~11/13の50%押し、週足・一目均衡表転換線、-1σ)
149.543(ピボット2ndサポート)
149.423(50日移動平均線)
149.273(11/6安値)
149.160(11/3安値、10/3~11/13の61.8%押し)
149.004(10/31安値、9/1~11/13の38.2%押し、大台、ピボットローブレイクアウト)
《10:40》
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