アース製薬、今期経常を一転32％減益に下方修正

　アース製薬 <4985> [東証Ｐ] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比22.9％減の99.4億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の83億円→55億円(前期は81.3億円)に33.7％下方修正し、一転して32.4％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常損益も従来予想の21.2億円の赤字→49.2億円の赤字(前年同期は45.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常損益は4.7億円の赤字(前年同期は1.8億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の0.2％→-1.9％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高については、市場環境の変化に伴い、入浴剤や口腔衛生用品など日用品部門の販売が当初想定を下回る見込みであること、また中国市場における販売が低調なことを主な要因に、当初計画を下回る見込みです。利益面では、上記の売上未達に加えて、原材料価格高騰の影響が当初想定を上回ること、売上構成の変化に伴う売上原価率の上昇、在庫圧縮施策の推進に伴う費用の計上などにより、売上総利益が当初計画を下回る見込みとなりました。販管費については、戦略的に投下したものを含め、当初計画内で適切に管理しておりますが、売上総利益の計画未達が影響し、営業利益以下全ての段階利益において当初計画を下回る見込みとなりました。なお、剰余金の配当に関しては、前回公表のとおり1株当たり配当金を118円とする予定です。※上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想数値と異なる場合があります。