◆ 「米利上げ局面終了」との思惑再燃… - “149円前半”
注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(15.0万人)/失業率(3.9%)/平均時給(前年比+4.1%)と、いずれも“弱め”となりました。
また前日までに発表されたISM製造業景況指数/ADP雇用統計も“芳しい”とはいい難く、
「米利上げ局面終了」との見方は一段と強まる格好となりました。
この影響から米10年債利回りは“9月以来の低水準(4.47%)”へと急低下する中、相対的に“ドル売り”が進行し、発表直後にドル円は“149.160円”へと値を落としました。
もっとも「日銀金融政策正常化」への道筋は見えておらず、「日米金利格差」への思惑は如何ともし難いものがあります。
このためその後は“上値は重いが、下値も堅い”を地で往く展開となり、“さらなる下値模索”は抑制されたまま、先週末の取引を終えています。
◆ “綱引き”である以上は…?
「米利上げ局面終了」「日米金利格差」という相反する材料を抱えている以上、“一方向への動意”は限定されると見るのが自然です。
ただ大きく値を落とした中、植田日銀総裁は『長期金利1%を大幅に上回るとは見ていない』と改めて発言しています。
このため“ポジション調整(円売り戻し)”は入りやすいと見るのが妥当であり、目先に関しては“下値の堅さ”がより意識される展開が想定されるところです。
もちろん“10/30安値(148.795円)”が次なる下値メドと見られるだけに、“もう一段値を落とす”といった可能性はゼロではありません。
それでも“下落往き過ぎ感/達成感”が台頭しやすい地合いとなりつつあることも、また事実です。
上下ともに“動きづらい”という印象は否めませんが、目先に関しては“下値の堅さ”がより意識されると見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.555(ピボットハイブレイクアウト)
151.217(+2σ)
151.033(ピボット2ndレジスタンス、大台)
150.923(11/2高値)
150.734(10/31~11/3の61.8%戻し)
150.510(11/3高値、+1σ)
150.434(10/31~11/3の50%戻し)
150.205(ピボット1stレジスタンス)
上値5:150.251(日足・一目均衡表転換線)
上値4:150.133(10/31~11/3の38.2%戻し)
上値3:150.000(大台)
上値2:149.857(20日移動平均線)
上値1:149.544(日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:149.378
下値1:149.160(11/3安値)
下値2:149.004(10/31安値、-1σ、大台)
下値3:148.931(9/1~10/31の38.2%押し)
下値4:148.795(10/30安値、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値5:148.679(10/3~10/31の61.8%押し、50日移動平均線)
148.428(10/11安値)
148.333(ピボット2ndサポート、-2σ)
148.248(10/5安値)
148.163(10/10安値)
148.074(9/1~10/31の50%押し、大台)
147.876(日足・一目均衡表先行スパン上限)
147.813(8/7~10/31の38.2%押し)
147.505(ピボットローブレイクアウト)
《11:15》
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