チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
エムスリー <2413> 【2+→1】
「上期減益も成長軌道に変調なし、株価下落を受け投資評価を引き上げ」
投資判断を「1(Buy)」へと引き上げる。業績予想は前回に同じ。前回評価時からの株価下落により、株価指標面における割安感が強まったものと判断する。目標株価は3,380円。24/3期上期業績は3%増収、営業利益は5%減の345億円。「コロナ関連特需」の剥落や改革途上にある米国治験事業の落ち込みが響いた。コロナ関連を除けば実質12%増収。「メディカルプラットフォーム」がけん引役となった。TIWでは24/3期連結業績を6%増収、11%営業増益と予想する。「コロナ関連特需」の剥落が響くものの、オーガニックな成長力を基盤に2ケタ増益を達成しよう。
予想ROE:17.1% PBR:4.8倍、来期予想PER:22.3倍、来期予想EPS成長率:25%株価(11/2終値):2,439.5円 Fモデルによる理論株価:1641円(10月30日by岩元泰晶)
プレミアグループ <7199> 【2+→2+】
「クレジットと故障保証は好調、オートモビリティサービスが大幅に伸長」
上期は大幅増収、税引前利益は実質で2桁増益となり順調に業績拡大局面が続く。中古車市場が僅かな伸びにとどまる中でのトップラインの2桁成長、カープレミア戦略推進と事業間シナジーによるコア事業の堅調推移とオートモーティブ事業の伸長などがポジティブであり、将来収益の順調な積み上がりを踏まえると引き続き堅調な業績展開が見込めるため投資評価は「2+」を維持する。10月27日に同社は自己株式取得を発表。取得株式数上限 2,500千株(自己株式を除く発行株式総数の6.4%)、上限30 億円、取得期間は10月30日から来年3月29日までとした。
予想ROE:28.6% PBR:3.9倍、来期予想PER:10.6倍、来期予想EPS成長率:28%株価(11/2終値):1591円 Fモデルによる理論株価:1733円(10月30日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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