イチカワ、上期経常を一転47%増益に上方修正、通期も増額

配信元:株探
投稿:2023/10/30 15:00
 イチカワ <3513> [東証S] が10月30日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→8.3億円(前年同期は5.6億円)に2.4倍上方修正し、一転して47.2%増益見通しとなった。
 上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の7.2億円→10億円(前期は10.4億円)に38.9%上方修正し、減益率が31.0%減→4.2%減に縮小する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社グループの主要取引先であります紙パルプ業界の動向は、国内につきましては、衛生用紙の需要は横ばいで推移しておりますが、新聞用紙及び印刷情報用紙の需要は、新型コロナウイルス禍以前の水準までは回復に至らず減少傾向が続いており、加えて、板紙の需要も中国経済悪化に伴い減少しております。一方、海外につきましては、早くから市場規模の大きな主要地域に進出し、グローバルな販売体制による積極的な拡販活動展開により、シェア拡大を目指しております。海外市場は、アジア地域において通販市場の拡大に伴う板紙及び衛生用紙の需要があるものの、新聞用紙及び印刷情報用紙は国内と同様に需要の減少傾向が続くと見込まれ、国内市場同様に中国経済の悪化の影響を受け厳しい状況が継続しております。 当第2四半期の連結累計期間の業績につきましては、大手顧客の生産集約により販売製品の需要減少の影響がありましたが、収益性重視の販売への取り組みに注力したことに加え、為替相場が想定以上に円安傾向で推移したことが影響し、連結売上高及び全段階の利益において前回発表予想値を上回る見込みとなりました。以上によりまして、第2四半期連結累計期間の業績予想値を修正するものであります。 通期業績予想数値につきましては、主要取引先であります紙パルプ業界の動向を慎重に見定めていることから、連結売上高は当初予想を据え置きますが、為替相場が当初想定した以上に円安傾向で推移していることや第2四半期連結累計期間の業績動向などを勘案し、全段階の利益につきまして前回発表予想値を修正するものであります。※ 上記予想は、本資料の発表日現在における将来の経営環境予想等の前提に基づいて作成したものであり、実際の業績は、今後種々の要因によって予想数値とは異なる場合があります。
配信元: 株探

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