◆ “膠着”は続く… - “150円手前”
「リスク回避+米金融政策」VS「円買い介入」という構図は、先週末も続きました。
このため“150円トライ”こそ継続しているものの、“上値の重さ”は如何ともしがたいものがあります。
もっともそれ以上に“下値の堅さ”が目立っているのが実状でもあります。
特に週末の調整にて米10年債利回りが“低下(4.99%→4.89%)”したことから、ユーロやポンドには買い戻し圧力がかかりましたが、円に波及することはありませんでした。
このためドル円は“150円手前”での膠着を強いられ続け、そのままの水準にて先週末の取引を終えています。
◆ ただ「米金融引き締め長期化」との思惑はさらに高まりやすい…!?
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、『今は政策金利を据え置くべき』との意向を示しています。
一方でボスティック・アトランタ連銀総裁は『利下げは早くて来年後半』とし、メスター・クリーブランド連銀総裁は『政策金利はピーク水準近辺』としました。
このため「米追加利上げ」の思惑は低下しているものの、「米金融引き締め長期化」との思惑はさらに高まりやすいことを意味しています。
そうなると次回FOMCでは“据え置き”が確実視されるものの、米10年債利回りは“高止まり”もしくは“もう一段の上昇”が意識されやすい…?
あとは「円買い介入」との綱引きということになりますが、こればかりは実際に仕掛けてみないとわからないところがあります。
“150円トライ”は継続は継続も、“上値の重さ”は如何ともしがたい。
ただ“下値は堅い”とあっては、普通に考えると“膠着”だが、ややもすると“もう一段の上値模索”になっても何ら不思議ではありません。
ポジション調整は入ってしかるべしとは見ますが、少なくとも“下がらない”を前提に、本日も神経質なマーケットと向き合いたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、大台)
151.428(9/1~9/8-9/11の161.8%返し)
151.000(大台)
上値5:150.621(9/1~9/8-9/11の138.2%返し)
上値4:150.388(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:150.274(+2σ)
上値2:150.151(10/3高値《年初来高値》、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:149.991(10/20高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:149.852(+1σ)
下値1:149.624(10/20安値、ピボット1stサポート)
下値2:149.508(10/18安値、10/17~10/20の38.2%押し水準、ピボット2ndサポート)
下値3:149.398(10/17~10/20の50%押し、20日移動平均線)
下値4:149.293(10/10~10/20の38.2%押し、10/17~10/20の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
下値5:149.077(10/10~10/20の50%押し)
148.994(10/3~10/20の38.2%押し、-1σ、大台)
148.804(10/17安値、10/10~10/20の61.8%押し)
148.686(10/3~10/20の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
148.428(10/11安値、-2σ、10/3~10/20の61.8%押し)
148.248(10/5安値)
148.163(10/10安値)
148.000(大台)
147.851(50日移動平均線)
147.321(9/21安値、10/3安値、週足・一目均衡表転換線、9/1~10/3の50%押し水準)
《10:55》
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