◆ “巻き戻し”先行も… - 一時“149円後半”
「中東情勢」は先行きは見通せないものの、昨日は“過度の警戒感”が薄れました。
このため先週末に売られたリスク資産は買い戻される格好となり、原油は反落、米国債も下落(利回りは上昇)する中、米株式は反発しました。
こうした動きの中でドル円は、NYタイムにかけて“149.758円”へと上値を伸ばしました。
一方でその後は『利上げは恐らく終了(ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁)』『米インフレ鈍化は一時的ではない(グールズビー・シカゴ連銀総裁)』発言にて、「米年内利上げor米引き締め長期化」との思惑は緩みました。
さらに『為替が激しく下落する場合、国は利上げか為替介入で対抗(神田財務官)』にて、「日銀利上げor円買い介入」への思惑も台頭するに至っています。
こうして“さらなる上値追い”は抑制される中、ドル円は“149円半ば”に押し戻され、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ 多様なイベントが控えているが、どれも決定打にはなりづらい…?
ブラックアウト前の週ということもあって、今週は「FRB要人発言」が相次ぎます。
メインとなるのは「パウエルFRB議長講演(19日)」と見られますが、いずれにしてもそれらを確認したいとの思惑が立ちやすい…。
そして冒頭で記したように、「中東情勢」は先行きが見通せず、さらに悪化する可能性も大いに秘めているとあっては、安易な“円買い”も仕掛けづらい…。
さらに「中国経済低迷」「不安定なエネルギー価格」等まで考えれば、“どちら方向”にも攻めづらいという難しさもある…。
さらに本日は、米景気を占う上で注目される「米小売売上高」も予定されています。
そこで“前月比+0.3%超”ともなればまた話は変わってきそうですが、そうでなければ
“下値/上値共に限定的”と見るのがやはり妥当と見たいところ、少なくとも新たな材料が飛び出すまでは“動きづらい”と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、大台)
151.000(大台)
150.254(+2σ)
上値5:150.151(10/3高値《年初来高値》、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:150.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:149.825(10/13高値)
上値2:149.758(10/16高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.629(+1σ)
前営業日終値:149.534
下値1:149.375(10/16安値、ピボット1stサポート)
下値2:149.190(10/10~10/13の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値3:149.061(20日移動平均線)
下値4:148.953(10/12安値、日足・一目均衡表転換線、10/10~10/13の50%押し、ピボットローブレイクアウト、大台)
下値5:148.798(10/10~10/13の61.8%押し)
148.428(10/11安値)
148.248(10/5安値、日足・一目均衡表基準線、-1σ)
148.163(10/10安値)
148.000(大台)
147.754(-2σ)
147.437(50日移動平均線)
147.321(9/21安値、10/3安値、週足・一目均衡表転換線、9/1~10/3の50%押し水準)
147.001(9/13-14安値、大台)
146.851(8/7~10/3の38.2%押し)
《10:45》
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