チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
トヨタ自動車 <7203> 【2+→2+】
「出光とBEV用全固体電池の量産実現に向け協業を開始(速報)」
12日、同社は出光興産とバッテリーEV用(以下、BEV)の次世代電池である全固体電池の量産化に向け協業すると発表した。全固体電池の材料開発等で世界をリードする両社が連携することで、2027~28年の全固体電池実用化をより確実なものとしその後の本格量産を目指すとした今回の協業は、BEV向けに高容量・高出力を発揮しやすいとされている硫化物系の固体電解質が対象である。硫化物固体電解質は柔らかく他の材料と密着しやすいため電池の量産がしやすい特徴があるとし、全固体電池は耐久性が課題であったが、両社の技術を組み合わせることで課題解決の目処が付いたとしている。足下の業績堅調に加え、今般の提携でBEV市場での存在感を高める可能性があることに加え、依然、株価指標面にも割安感があるため投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:10.5% PBR:1.5倍、来期予想PER:13.3倍、来期予想EPS成長率:5%株価(10/13終値):2,687.5円 Fモデルによる理論株価:2382円(10月13日by高田悟)
FPパートナー <7388> 【NR】
「引き続き上場効果で営業人員急増。IFA事業参入で新型NISA需要も取り込む」
第3四半期(12-8月)は売上229億円(前年同期比22.3%増)、営業利益46億円(同40.2%増)。上場効果で営業員採用数が既に年間計画500名を大きく上回り597名と過去最高に。一方で待遇改善などで退職率も安定的。それに合わせ3Q(6-8月)の売上も過去最高。新規契約が増加し、保有契約数は前期末119万件→136万件に。自社集客案件数が前年同期比29.2%増となり、契約譲受で加わった顧客の追加契約なども伸びたことで、営業利益率が17.4%→20.0%に。人件費の拡大分もカバーできた。
予想ROE:36.8% PBR:8.2倍、今期予想PER:24.7倍、今期予想EPS成長率:65%(10月13日)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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