◆ 「米金融引き締め長期化」再燃も… - “149円後半”
前日の米PPIに続き、昨日の米CPIも予想を上回りました。
このため直近のハト派発言にて「米年内追加利上げ」への思惑は後退しているものの、「米金融引き締め長期化」との思惑が再燃する格好となりました。
米10年債利回りは“急上昇(4.51%→4.72%)”を見せる中、ドルは“全面高”の様相を示して、ドル円は“149.823円”へと駆け上がりました。
ただ今回の米インフレ指標上振れは「原油価格急騰」を含んでいるため、“一時的”との思惑も根強いものがあります。
このため“大台(150円)”を前にして、“上値の重さ”も引きずったままというのが実状ともいえます。
◆ ただ週末ということを踏まえれば…?
当該水準は“心理的な節目”ともいえるだけに、ここから先は「円買い介入」の有無を睨みながらということになります。
「中東情勢」を巡る不透明感と、週末特有の「ポジション調整」も意識しながら、果たしてどこまで“上値模索”は進行するか…?
「米10年債利回り」を基準とすれば、“150円台”に前回乗せた3日段階は“4.80%”、現在は“4.72%”です。
一方で「原油価格」を基準とすれば、前回“90ドル”に対して、現在は“83ドル”となっています。
少なくともこの2つを基準とすれば、現在のドル円は“往き過ぎ”ということに…?
もちろん「その他要因」も絡むことになりますので、一概にいうことはできません。
ただ週末であることを踏まえれば、本日に関しては“上値の重さ”が目立つ展開を想定したいところです。
その上で“上値模索”が進行するようなことがあると、「円買い介入」が入る可能性も視野に入れる必要がある…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
153.000(大台)
152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、大台)
上値5:150.967(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:150.395(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:150.270(+2σ)
上値2:150.151(10/3高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
上値1:150.000(大台)
前営業日終値:149.799
下値1:149.554(+1σ)
下値2:149.227(ピボット1stサポート、10/10~10/12の38.2%押し)
下値3:148.953(10/12安値、10/10~10/12の50%押し、大台)
下値4:148.889(20日移動平均線)
下値5:148.766(日足・一目均衡表転換線、10/10~10/12の61.8%押し)
148.655(ピボット2ndサポート)
148.428(10/11安値)
148.357(ピボットローブレイクアウト)
148.248(10/5安値)
148.163(10/10安値、-1σ)
148.023(日足・一目均衡表基準線、大台)
147.321(9/21安値、10/3安値、-2σ、週足・一目均衡表転換線、9/1~10/3の50%押し水準)
147.001(9/13-14安値、50日移動平均線、大台)
《10:45》
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